
仕事を言い訳に、この先40年の人生を潰すのか。
私の行政書士への挑戦はここから始まりました。
年齢を重ねるにつれて、
言いたいことも言えない。
やりたいこともやれない。
そんな人生に価値があるのか、
本当に悩んだ時期が20代でした。
上司の月収を知ってしまい。
あと20年働いてもこの給料か…。
と絶望したことを今でも覚えています。
一回限りの人生。後悔したくない。
自分で人生を決めたい。
その想いの中見つけた職業が行政書士です。
半年から1年で試験に合格でき、
開業したら年収1000万円も夢じゃない。
その時の私には、とても魅力的に感じました。
しかし、行政書士試験に最短で合格するには戦略が必要です。
何年も必死で勉強しても不合格、
公開模試で200点を超えていても、
いざ本番になると実力を発揮できず、
不合格になる人もいるくらいです。
「そんな難しい試験に合格できるのだろうか」
大丈夫安心してください。
合格を目指すために試験制度を知りましょう。
最短で合格する秘訣が隠されています。
最短合格するなら試験制度を知り分析することが重要

行政書士試験を目指すと決めたら、まず何をするでしょうか。
「勉強することが決まったから、まずは参考書を読んでいこう」
と、始めると途中で挫折してしまいます。
私は試験日程を確認しないまま勉強を始めました。
本試験日を知らなければ行政書士試験は受けられません。
下調べもせずに合格することはできないのです。
10人に1人は不合格になります。
がむしゃらに勉強しても、
学習量の多さに挫折することすらあります。
1年で合格できる試験ですが1年は長い。
行政書士試験の制度を知っておかなければ、
途中で勉強量の多さに嫌気が差すこともあれば、
無駄な勉強をして不合格になることすらあります。
挫折しないために、行政書士試験をよく知り、
戦略を立てて受験に臨むことが、
最短合格につながるのです。
行政書士試験の制度を知らずして合格はない

受験勉強の基本は相手を知ることです。
行政書士試験で最短合格するために知っておくべきことが色々あります。
どんな科目が、どんな形式で出題されるのか。
配点の偏りはあるのか。注力すべき科目はどれか。
合格点を取るために、どんな勉強が必要かを知るべきです。
戦略を立て、効率的な勉強法を実践しなければいけません。
最短で合格をつかむために、
試験日だけでなく、申込み締切日など、
これからの日程を知っておく必要があります。
年1回の行政書士試験です。
受験申込み忘れがあっては目も当てられません。
行政書士の資格は独立開業型の資格です。
これから行政書士試験を受ける場合でも、
独立開業型の資格であることを知っておくべきです。
合格した後、資格が活かせるのか。
活かすためにはどうすれば良いのか。
知っておかないと勉強のやる気に影響します。
行政書士試験に合格したあとに、
本当に自分の目標を達成できる資格なのか、
試験勉強を始める前に知ってイメージできると、
途中で挫折する可能性を下げることができます。
≫行政書士の専門分野は3つ。仕事内容をイメージできると挫折する可能性を下げられます。
行政書士とは行政書士法に基づく国家資格者

行政書士は議員立法と呼ばれる、行政書士法に基づいた職業です。
国民が必要としているから作られた資格なんです。
行政書士の業務内容は、
他人の依頼を受け報酬を得て、
・ 役所に提出する許認可等申請書類、手続代理
・ 遺言書などの権利義務に関わる書類
・ 事実証明・契約書の書類作成
を行う職業です。
行政書士は複雑化する社会に合わせて、
ただの書類代筆だけでなくコンサルティングを含んだ、
許認可手続き業務という専門家として期待されています。
行政書士は独立開業型の資格
複雑高度な知識が求められる行政書士ですが求人は多くありません。
地方に行けば行くほど、
行政書士事務所の求人は少なくなります。
これは私が住んでいる愛媛県では顕著です。
求人そのものがありません。
初心者であっても試験合格後に、
行政書士の資格をすぐに活かすとなれば、
何もわからないまま独立開業するしかありません。
厳しい現実ではありますが、
自分が専門とする分野と向き合い、
専門性を高めることでその状況は打開できます。
全くの初心者だった私がそうでした。
行政書士試験に合格して、
開業すれば仕事がもらえる世界ではありません。
行政書士バッチをつけてからが本番なんです。
行政書士は雇ってもらえると考えていると、
イメージと現実とのズレが大きくなります。
行政書士に合格すれば仕事がもらえる。
事務所があれば自動的に仕事が舞い込んでくる。
楽してサラリーマンの月収を超えることができる。
と考えいると、
「こんなはずではなかった」
と思うかもしれません。
≫行政書士は独立開業向けの資格だということを覚えておきましょう。
行政書士試験の日程・範囲・受験資格は必ず確認すべし

行政書士の勉強を始める前に、
知っておかなければいけない事は4つ。
・ 本試験日までの日程
・ 出題科目と範囲
・ 受験資格の有無
・ 合格基準と合格率
上記4つは、
行政書士試験の勉強を始める前に、
必ず確認しておきましょう。
行政書士試験合格までの日程|申込みを忘れないようにチェック
行政書士試験の申込みから合格発表までの日程は次の通りです。
試験の公示 | 7月上旬(例年) |
願書配布・申込期間 | 7月下旬~8月下旬(例年) ※郵送(消印有効)とインターネット申込両方が可能。 インターネット申込は郵送申込より数日早めに締切られます。 インターネット申込の場合締切当日17時までの申請が有効。 |
受験票到着 | 10月下旬(例年) |
本試験日 | 11月第2日曜日(例年) |
試験時間 | 13時~16時までの3時間(例年) ※入室受付は12時30分まで。以降試験の説明が始まります。 |
合格発表 | 1月末(例年) |
合格証到着 | 2月下旬までに完了(例年) |
受験手数料 | 1万400円 |
受験資格 | 年齢、学歴、国籍等に関係なく誰でも受験可 |
毎年、具体的な試験日時は、
『一般財団法人行政書士試験研究センター』
に掲載されるので時期が来たら確認しましょう。
≫各日程で具体的にどんな動きをするのか事前にシミュレーションすることも大切です。
科目ごとの出題形式と出題範囲の分析から見える最短合格の秘訣
行政書士試験に最短合格するためには、
どんな科目があり、どのように出題されるのか、
知っておかなければ不合格になります。
科目ごとの配点や特徴を知ることで、合格の突破口が見えてきます。
出題形式は五肢択一式、多肢選択式、記述式の3つ
行政書士試験の出題形式は3つあります。
出題形式 | 内容 | 配点 | 総合点 |
五肢択一式 (ごしたくいつしき) | 5つの選択肢から1つの正解を選ぶ | 1問/4点 | 54問/ 216点 |
多肢選択式 (たしせんたくしき) | 決められた語句20個の選択肢から文章中 の空欄ア~エに当てはまる語句を選ぶ | 1問/8点 (1選択肢2点) | 3問/ 24点 |
記述式 (きじゅつしき) | 設問に対して40文字程度で解答を作る | 1問/20点 (部分点あり) | 3問/ 60点 |
行政書士試験に合格するためには、
五肢択一式問題の攻略が必須です。
記述式の大きな配点に目が行きがちですが、
まずは試験の大部分を占める五肢択一式で、
しっかり点を取れるように学習していきましょう。
出題範囲と出題内容から民法と行政法に配点が偏っていることがわかる
行政書士試験の出題範囲と内容を分析した表です。
出題科目 | 出題内容と対策 | 出題数 | 配点 | 合計点 | |||
五肢択一式 | 多肢選択式 | 記述式 | |||||
行政書士の 業務に関し 必要な法令 | 基礎法学 | 法律の基礎知識について 幅広く出題される (法制史、司法制度改革、 法律用語など) | 2問 | ― | ― | 8点 | 46問/ 244点 |
憲法 | 人権と統治からの 出題がほとんどで、 条文と判例の知識が 中心に出題される | 5問 | 1問 | ― | 28点 | ||
民法 | 出題される条文に 偏りはあるが、 事例を取り上げた 問題が多く出題される。 | 9問 | ― | 2問 | 76点 | ||
行政法 | 行政法の一般的な法理論、 行政手続法、 行政不服審査法、 行政事件訴訟法、 国家賠償法、 地方自治法が 中心に出題される。 条文と判例の知識を 詳細に問われる。 | 19問 | 2問 | 1問 | 112点 | ||
商法・会社法 | ほとんどが 条文知識を問う出題。 | 5問 | ― | ― | 20点 | ||
行政書士の 業務に関する 一般知識等 | 政治・経済・社会 | 高校の全国共通テストレベルの 問題が幅広く出題される | 6~8問 | ― | ― | 24~32点 | 14問/ 56点 |
情報通信・ 個人情報保護 | IT用語や 情報通信に関わる用語、 個人情報保護法から 出題される | 2~4問 | ― | ― | 8~16点 | ||
文章理解 | 現代文の長文読解問題。 文章の並び替え・空欄補充・ 稀に要旨理解問題が出題される。 | 3問 | ― | ― | 12点 | ||
合計 | 54問 | 3問 | 3問 | 300点 | 60問 | ||
216点 | 24点 | 60点 |
予告メモ
※2023年9月28日の官報で行政書士試験の実施に関する告示の改正が公布されました。2024年度からの変更点は、「政治・経済・社会」分野が一般知識に一新され、「行政書士関連法(行政書士法、戸籍法、住民基本台帳法等)」分野を新しく出題するようになります。また、従来の一般知識科目は基礎知識科目に名称変更されます。当サイトでも順次勉強法の改善をしていきます。
参照:インターネット官報より
上記の表から、行政書士試験は民法と行政法に配点が偏っていることが分かります。
最短で合格するために、
頻出分野をしっかり勉強し、
出題が少ない分野を見極めると、
メリハリのある勉強で最短合格をねらえるのです。
≫傾向・配点を踏まえて科目ごとに戦略を練った勉強法を実践しなければ合格はあり得ません。
受験資格と欠格事由は行政書士試験受験生には関係ない
行政書士試験を受験する場合、
受験資格の欠格事由はありません。
誰でも受験することができます。
もう一つ受験するときに気になるのが、
免除科目があるのかどうか。
国家資格によっては、
ある資格を持っていると、
受験を免除される科目があります。
行政書士試験では免除科目はありません。
誰でも受験できる試験なので、
免除科目を作りようがないのです。
ただ、行政書士の資格を持っていると、
資格によっては免除される科目が出てくるので、
行政書士試験に合格した後に別の資格も取る、
という人は確認しておきましょう。
≫行政書士の免除科目はありませんが他資格で免除になることがあります。
誰でも受験できる資格なので、
行政書士試験には免除科目はありませんが、
行政書士として独立開業する場合は欠格事由があります。
≫開業をするときは日本行政書士連合会の取り決めを確認しましょう。
合格基準と合格率を確認して試験の難易度を知る
次の3つの合格基準をクリアする必要があります。
■ 行政書士の業務に関し必要な法令等科目の得点が、満点の50%(122点)以上である者
■ 行政書士の業務に関連する一般知識等科目の得点が、満点の40%(24点)以上である者
■ 試験全体の得点が、満点の60%(180点)以上である者
ただ、2014年度試験では補正措置が取られ、
180点合格のところ、166点合格と、
合格ラインの引き下げが行われました。
今後、合格点の引き下げが、
行われるかは分かりません。
難しいと予備校が発表した時でさえ調整は行われなかったのです。
180点が合格ラインだと思って勉強しましょう。
行政書士試験の合格者推移をみると、
だいたい10%前後で推移しています。
最近10年間における合格率の推移を表にまとめました。
年度 | 受験申込者数 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2022年度 | 60,479人 | 47,850人 | 5,802人 | 12.13% |
2021年度 | 61,869人 | 47,870人 | 5,353人 | 11.18% |
2020年度 | 54,847人 | 41,681人 | 4,470人 | 10.72% |
2019年度 | 52,386人 | 39,821人 | 4,571人 | 11.48% |
2018年度 | 50,926人 | 39,105人 | 4,968人 | 12.70% |
2017年度 | 52,214人 | 40,449人 | 6,360人 | 15.72% |
2016年度 | 53,456人 | 41,053人 | 4,084人 | 9.95% |
2015年度 | 56,965人 | 44,366人 | 5,820人 | 13.12% |
2014年度 | 62,172人 | 48,869人 | 4,043人 | 8.27% |
2013年度 | 70,896人 | 55,436人 | 5,597人 | 10.10% |
これは、ほかの法律資格である弁護士や、
司法書士と比べ、行政書士試験の難易度は、
比較的やさしく設定されています。
しかし、行政書士試験も10人に1人は不合格ですので、
初めて勉強する、それも働きながらという状況であれば、
行政書士試験の特性を見極め、戦略を練りに練って、
計画的に勉強することが必要になる資格です。
≫行政書士試験の合格率が10%になる理由には受験生の行動も関係しています。
合格のために取るべき勉強法は通学・通信・独学の3つ

行政書士の試験制度を知った後は、
どの勉強法で合格を勝ち取るか考えましょう。
行政書士試験に合格するために3つの勉強法があります。
■ 予備校に通学する
■ 通信講座を受ける
■ 独学で勉強する
これらの特徴を踏まえて、最短で合格できる勉強法を探しましょう。
≫通学・通信・独学の3つ勉強法のメリット・デメリットをよく考える必要があります。
予備校に通学する|学習サポートが充実している
一番オーソドックスな勉強法は、
予備校に通って勉強することです。
勉強教材は揃えられていますし、
丁寧に教えてくれる講師もいます。
わからないところは講師に直接聞けますし、
教室に行けば行政書士を目指す受験生がいます。
切磋琢磨して勉強ができる環境が手に入れることができます。
1年と言う短い時間ですが、
勉強で挫折するのに十分な時間です。
誰かと一緒に勉強することが、
勉強へのモチベーションにもつながり、
合格へ1歩も2歩も近づけてくれます。
大手予備校では教室に通える、
通学講座を開講しているところが多いので、
強制的に勉強の習慣を身に着けることができます。
勉強に不安がある人は大手予備校のサポートを受けましょう。
≫通学のメリット・デメリットと、おすすめの大手予備校4つを記事にしています。
通信講座を受ける|サポート内容に注意して選ぼう
「予備校には通えないけど、予備校の教材で勉強したい」
と、思っているならば通信講座をおすすめします。
最近は通信講座に特化した予備校が増えています。
サポート内容も大手予備校顔負けの手厚さなので、
自分が求めている勉強環境を見つけることもできます。
教材がすべて自宅に届くので、
場所にとらわれず勉強することが可能です。
一方で、
教室に通って勉強する機会がないので、
自分で勉強ペースを管理する必要があります。
自己管理が苦手な人にとって、一番の挫折理由になる要素です。
注意すべきことは金額とサポートの内容です。
通信講座は値段が5~30万円とピンキリです。
中には、教材だけで授業はない、ということもあります。
通信講座に申し込むときは、
あなたが持っているイメージとのズレをなくすために、
サポート内容にもしっかり目を光らせる必要があります。
≫通信講座のメリット・デメリットと、通信講座に特化したおすすめの予備校5つを記事にしています。
独学で勉強する|一番手っ取り早く勉強ができるが一番挫折しやすい
独学は一番お金がかからない勉強法です。
ただし、通学や通信講座と違い、
使う教材は自分で用意する必要がありますし、
行政書士試験の最新情報を手に入れるのが大変です。
全てがカスタマイズできる自由さがある反面、
一番挫折しやすい勉強法です。
正しい勉強法を知り、
効率的に勉強ができるのであれば、
一番かかる費用が安く済むだけでなく、
あなたに合った勉強法を確立することができます。
人生をかけて行政書士になりたい、
だけど予備校の通学・通信講座に申し込むお金がない。
そんな熱量にあふれたあなたには、
お金がないという理由で諦めてほしくありません。
独学で合格するために最善の勉強法を考えましょう。
行政書士試験は試験制度を知って最短で合格を目指す

行政書士試験に合格した後を知ること、
行政書士試験の特徴を知ることが合格の早道です。
特に独学で合格を目指すなら絶対に外せません。
人生を変えるかもしれない行政書士試験。
真っ先に参考書を選ぶのではなく、
行政書士試験とは何か、どんな試験なのか。
しっかり確認して合格するための戦略を考えていきましょう。
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