※2024年度版の記述式問題集は2024年2月29日にすべて購入可能です。
行政書士試験は五肢択一で合格点を超えろ。
これが私の信条です。
行政書士試験当日が終わった後、
自己採点をしたときに合格を確信できる。
自己採点段階で合格が分かっているだけでもストレスが減ります。
使う参考書も最低限であれば、
基本テキストと五肢択一問題集の2種類で十分。
ただ、記述式の60点分を逃すのは避けたい。
私は最後の最後で記述頼みの合格でした。
行政書士試験の命運を分けるかもしれません。
学習効果の高い参考書で勉強して対策しましょう。
記述対策は1冊の問題集を丁寧にやり込む|記述式の文章の型を身につける
私がおすすめする記述式問題集は3冊あります。
問題集名 | みんなが欲しかった! 行政書士 40字記述式問題集 | 合格革命 行政書士 40字記述式 多肢選択式問題集 | 出る順行政書士 40字記述式 多肢選択式問題集 |
表紙カバー | |||
おすすめ度 | No.1 | No.2 | No.3 |
価格 | 1,760円 | 1,650円 | 1,650円 |
総ページ数 | 436ページ | 272ページ | 255ページ |
2024年度版 発売日 | 2024年2月15日 | 2024年2月22日 | 2024年2月29日 |
掲載問題 | ■記述式(民法・行政法) ■多肢選択(憲法・行政法) | ■条文・判例穴埋め式 (憲法・民法・行政法) ■記述式(民法・行政法) ■多肢選択(憲法・行政法) | ■記述式(民法・行政法) ■多肢選択(憲法・行政法) |
手に入りやすさ | ◎ | ◎ | ◎ |
文章の型を学ぶ | ◎ | ○ | △ |
問題文から知識を引き出す | ◎ | ◎ | ○ |
条文知識を確認する | ◎ | ◎ | ◎ |
解説の丁寧さ | ◎ | ○ | ○ |
購入リンク | 購入 | 購入 | 購入 |
「記述式が解けないから問題集は何冊も解こう」
記述式は特別という考え方は捨てるべきです。
行政書士試験では、行政法・民法の科目があれば、
当然問われる知識も同じです。むしろ同じにならなければいけません。
記述式が解けないのは、
問題集の数が足らないからではありません。
記述式の型があるのに理解していないから解けないのです。
文章を書く型を学ぶためなら、
問題集は1冊で十分です。
あとは行政書士の基本テキストや問題集で知識を定着させればいいんです。
記述式と五肢択一式の知識は同じ|違うのは答え方
記述式と五肢択一式で問われる知識は同じです。
知識が同じなのに記述式が難しいのは、
自分で答えを考えないといけないからです。
答えを書けるようにするには練習する必要があります。
問われる知識は五肢択一式問題と同じなので、
問題集を何冊も購入しなくても大丈夫。
たった1冊で良いんです。
記述式を解くには3つの力が必要|記述式を解く4つのプロセスが重要
記述式問題で正しい答えを書くには3つの力が必要です。
■完璧な知識力
■40字にまとめる力
■設問に過不足なく答えられる力
どうやって3つの力を身に着けるのか。
記述式問題を解くプロセスを分析するとわかります。
記述式問題を解くプロセスは4段階に分かれる
記述式問題を解くプロセスは次の4つに分かれます。
1.問題内容を正確に読み取る
2.解答の型枠を作る
3.問題内容からキーワードを見つける
4.40字程度にまとめる
この4つのプロセスを踏めば誰でも正解を書くことができます。
しかし、多くの受験生は、
このプロセスを無視していることに気づいていません。
だから、解答が書けず記述式は難しいと悩んでしまうのです。
4つのプロセスを身体に叩き込むために、
問題集でしっかり練習しましょう。
合格者が選ぶ行政書士試験におすすめの記述式問題集3冊を解説
さて、ここからは実際に私が吟味した問題集を、
おすすめしたい順番で説明していきます。
今回、私が吟味した問題集は次の3冊です。
1.みんなが欲しかった! 行政書士の40字記述式問題集(TAC出版)
2.合格革命 行政書士 40字記述式・多肢選択式問題集(早稲田経営出版)
3.出る順行政書士 40字記述式・多肢選択式問題集(LEC出版)
問題集の特徴を踏まえながら1冊を選びましょう。
No.1:みんなが欲しかった! 行政書士の40字記述式問題集(TAC出版)
記述式問題集を書いてありますが、
多肢選択式の問題も練習できる問題集です。
▼収録されている問題数は下記のとおりです▼
問題の形式 | 記述式問題 | 多肢選択式問題 | ||
科目 | 民法 | 行政法 | 憲法 | 行政法 |
問題数 | 70問 | 30問 | 14問 | 22問 |
収録されている問題数が3冊の中で一番多い。
私が行政書士試験の記述式問題を全く知らない場合、
まず間違いなく、この問題集を使います。
みんなが欲しかった! 行政書士の40字記述式問題集では、
書き方の型を、わかりやすく嚙み砕いて説明しています。
どのように40文字に収めるべきかを、まるまる1章使って解説しているのです。
問題を解くときも解説がとても丁寧です。
・ 40文字で書くために、問題文のどこに注目すればいいのか
・ 行政書士の知識をどのように活用すればいいのか
・ 書き上げた文章を40文字にどのように落とし込むのか
記述式の問題を解くための、
行政書士試験のエッセンスが、
すべて注ぎ込まれています。
これで書き方が分からなかったら諦めろ、
と言いたくなるような解説っぷりです。
行政書士試験で少しでも得点を上げたい人におすすめします。
解説がくどいのが欠点
文章を40文字に落とし込める人にとって、
解説が丁寧すぎて使いづらい、
という印象を受けます。
初心者でもわかるように解説されています。
主観が入ってしまいましたが、
初心者にとって文句なしの参考書です。
No.2:合格革命 行政書士 40字記述式・多肢選択式問題集(早稲田経営出版)
私が合格したときに使った問題集です。
▼収録問題集(ページ)は下記のとおりです▼
問題の形式 | 条文・判例穴埋め問題 | 記述式問題 | 多肢選択式問題 | ||||
科目 | 憲法 | 行政法 | 民法 | 民法 | 行政法 | 憲法 | 行政法 |
問題数 | 18条文 23判例 | 34条文 11判例 | 102条文 10判例 | 40問 | 20問 | 10問 | 20問 |
問題集のはじめには記述式で問われやすい、
重要な条文の内容を確かめられる穴埋め問題が、
用意されており、知識を固めることができます。
解説も記述式問題を解くために必要な、
考え方を解説しているので読むだけで力が付きます。
問題文から必要な行政書士の知識を、
どのように引っ張り出せばいいのかを、
解説を読み込むことで理解することができ、
自分のものにすることができるのです。
解答を作るプロセスを学びながら問題を解けるのが最大のメリットです。
文章構成力が身につかないことが欠点
問題に答えるために必要な知識はわかりますが、
40文字に収める方法は解説が省かれています。
文章の書き方から学びたい初心者には、
おすすめできない問題集です。
文章を書くことが得意で、
40文字に収めることもできる人は、
使いこなせる問題集になっています。
No.3:出る順行政書士 40字記述式・多肢選択式問題集(LEC出版)
解説が条文特化型になっています。
問題を解くために必要な条文知識は何か、
解説で丁寧に説明されており、
必要な知識がわかるようになっています。
▼収録されている問題数は下記の通り▼
問題の形式 | 記述式問題 | 多肢選択式問題 | ||
科目 | 民法 | 行政法 | 憲法 | 行政法 |
問題数 | 64問 | 32問 | 12問 | 18問 |
問題ごとに、どの条文の知識を、
覚えていないと解くことができないのか。
解説で条文の説明が丁寧にされているので、
忘れていた知識はないか、テーマに沿った、
知識を思い出せるか、確認することができます。
記述式で大事なことは知識を完璧にすること。
その第一歩が条文を覚えることなんです。
初心者にはおすすめできない|文章の書き方の解説はない
解説が条文に留まることが欠点です。
条文から答えが導け出せるという解説のみで、
問題文から知識を引き出すきっかけ作りや、
40文字に落とし込むテクニックが解説されていません。
条文の大切さを教えてくれる良い問題集ですが、
初心者が記述式を得点源にできるようになるか、というと期待できません。
ある程度記述式に慣れてきて、
問題量が足らないと思ったときに取り組むのが良いです。
上級者向けなので、一番初めに取り組むのはやめるべきです。
文章の書き方を学んで行政書士試験の得点を上げる
記述式の参考書を使う目的はただ一つ。
文章構成力を身に着けることです。
今回おすすめした参考書は次の3つです。
1.みんなが欲しかった! 行政書士の40字記述式問題集(TAC出版) ←イチオシ!
2.合格革命 行政書士 40字記述式・多肢選択式問題集(早稲田経営出版)
3.出る順行政書士 40字記述式・多肢選択式問題集(LEC出版) ←上級者向け
LECの問題集は上級者向けではありますが、
今回紹介した参考書はどれも、
よく書店に置いてあるものばかりです。
行政書士の記述式と五肢択一式で問われる知識は同じです。
解けない理由は、どうやって文章にしたらいいか分からないからなんです。
記述式は、
最後の最後にあなたを救ってくれる大切な得点源です。
今までの行政書士の知識を完璧にしながら、記述式にも対応できるようにしましょう。
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