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行政書士の予想模試を探していると、「3回分収録」「最新の法改正に対応」「本試験を徹底分析」と、どの本にも似た説明が並びます。値段もほとんど同じ。これでは迷いますよね。
初めて市販の予想模試を買い、自宅で本番の3時間を試したいなら、私は『2026年度版 本試験をあてる TAC直前予想模試 行政書士』を最初の候補にします。 本番形式の予想問題に加えて、2025年度の本試験、解く順番や時間配分の特集があり、「3時間をどう使うか」を考える材料がそろっているからです。
ただし、『合格革命』の基本テキストを使っている人には、同シリーズの『法改正と直前予想模試』も有力です。解説の選択肢ごとに基本テキストの参照ページが付いています。また、記述式の解説動画を使いたい人や『出る順』シリーズで復習している人には、LECの『当たる!直前予想模試』が合うでしょう。
そして、もう一つ。買ったまま復習していない模試があるなら、新しい本を買うのは後で構いません。 その模試を一度振り返る方が、今の勉強に必要なことが見えます。
『本試験をあてる TAC直前予想模試』2026年度版の内容を見る
行政書士の市販予想模試おすすめ3冊を比較
まず、選択肢を三つに絞って整理します。どれも2026年向けの本番形式の予想問題を3回分収録していますが、新作の扱い、基本テキストの確認しやすさ、補助教材が異なります。
| 問題集 | 予想問題の内容 | 前年度本試験の内容 | 特徴 | 商品リンク |
本試験をあてる TAC直前予想模試 行政書士(2026年度版) | 3回分。第1回は完全新作、第2・3回は講座問題を選別・改題 | 収録 | 解答順・時間配分の特集、解答用紙、読者動画 | 詳細を見る |
合格革命 行政書士 法改正と直前予想模試(2026年度版) | 全3回180問が新作 | 収録なし | 法改正の整理、直前総まとめ、同シリーズ基本テキストへの選択肢別参照 | 詳細を見る |
出る順行政書士 当たる!直前予想模試(2026年版) | 3回分(60問×3回 | 収録 | 記述式12問の無料解説動画、基本書・過去問への参照 | 詳細を見る |
※TACの3回分について「3回とも完全新作」とは書いていません。合格革命の「全180問新作」は出版社の2026年度版の案内によります。また「2025年度本試験」の再録を、予想問題の回数へ加えていません。
「全部入りだから一番よい」「新作が多いから一番よい」とは言い切れません。自分が模試を解いた後、どのように間違いを直すか。その場面を思い浮かべると、選ぶ理由がはっきりします。
初めての1冊は、この候補から選ぶ

『本試験をあてる TAC直前予想模試』を第一候補にする理由
初めて本番形式の模試を解くとき、気になるのは点数だけではありません。「行政法をどこまでに終わらせるか」「記述式にはいつ着手するか」「難しい問題で何分粘るか」。知識があっても、3時間の使い方で慌てることがあります。
私がTACを標準候補にするのは、ここです。2026年度版には予想問題3回分のほか、2025年度本試験の問題と解説、講師が提案する解く順番・時間配分、法改正や重要テーマの特集が収録されています。問題冊子と答案用紙を取り外して使え、解答用紙のダウンロードにも対応しています。
一方、収録の中身は正確に理解しておきたいところ。予想第1回は完全新作ですが、第2回と第3回は前年度の講座問題から選び、改題したものです。すでにその講座の問題を使っている場合、初見の演習として重なる可能性があります。
また、読者向けの無料Web講義は書籍記載のパスワードが必要で、案内されている視聴期限は2026年11月30日。内容も業務関連法令や重要ポイント、2025年度の記述式解説などであり、予想模試3回分の全問を動画で解説するわけではありません。動画目当てなら、内容と期限を先に見ておきたいですね。
シリーズにこだわりがなく、まず「試験当日の3時間」を家で再現したい人には、選びやすい一冊だと考えます。
『合格革命』を使っているなら、復習の戻り先まで比べたい

模試は解いている時間より、解き終えた後に手が止まることもあります。たとえば行政法の問題を間違えたとき、解説を読んで「分かった気がする」で終わってしまう。次に同じ論点が出ても、また迷う。
普段から『合格革命 行政書士 基本テキスト』を使っている人なら、『合格革命 行政書士 法改正と直前予想模試』を見てください。基本テキストに掲載されている内容について、選択肢ごとに参照ページを載せています。 どの項目へ戻って復習するかを探しやすい仕組みです。
問題は本番形式の3回分、60問×3回の計180問がすべて新作。法改正情報の概略に加え、科目別の「直前総まとめ」も付いています。単に出版社が同じというだけでなく、「模試→解説→いつものテキスト」という動きができる点を評価しています。
ただし、このページ参照は同シリーズの対象版の基本テキストを使うことが前提です。他社テキストでも同じページ番号に飛べるわけではありません。また、TACの「独学道場」にある模試の解き方講義・法改正講義は、書籍単体の無料特典と混同しないでください。別の商品・サービスの内容です。
「全3回が新作であること」「同じ基本書へ具体的に戻れること」を重視するなら、第一候補をこちらに変える理由があります。
記述式の解説動画を使いたいなら『出る順』

「択一は解説を読めば復習できる。でも記述式は、自分の答案のどこが足りないのか分かりにくい」。そんな人には『2026年版 出る順行政書士 当たる!直前予想模試』が候補になります。
予想模試3回分に2025年度本試験を収録し、計4回分に含まれる記述式問題12問の無料解説動画が案内されています。動画を見る前にまず自分で書いて、解説と比べてから視聴すれば、「答案に何を入れ忘れたか」を確認する材料になります。
『出る順行政書士 合格基本書』の該当ページや、『ウォーク問 過去問題集』の類題番号が示されていることも、LEC公式ページで確認できました。いつもの教材に戻りやすい点は魅力です。
ただし、動画の対象は記述式12問で、択一式を含めた全問の解説動画ではありません。 また、シリーズの参照機能が役立つかは、実際に使っている年度・教材によります。購入前に公式ページの内容を確認してください。
何冊買うかより、復習できる回数を決める
最初は1冊。全回を終わらせることを目的にしない
私は、模試の冊数を増やすより、1回解いた後に何を直すかを決めてから次へ進む方がよいと思っています。
行政書士試験は本番3時間。模試を1回解くにも、それだけの時間が必要です。さらに採点し、気になった肢をテキストで確認し、記述式を書き直す。実際には、復習の方が長くかかることもあるでしょう。
たとえば土曜日に通し演習をしたなら、日曜は復習。平日も少しずつ残りの論点を確認して、次の週末にもう一度模試を解くか決める。これはあくまで仕事をしながら勉強する人向けの計画例で、全員がこのペースで進める必要はありません。
1冊目の解説がどうしても合わない、誤植などの不備で使いにくいという場合は、全回を終えるまで買い替えを我慢する必要もありません。逆に、今の模試で十分に練習できるなら、2冊目は不要です。
試験直前なら、まず「今日使える時間」から考える
行政書士試験受験の方へ。 本試験は11月第2日曜日、13時から16時です。本試験までの残り日数によって、取り組む量を決めましょう。3冊買って全部解こうとすると、間違えた問題を直す時間が足りなくなるかもしれません。
今の状態で考えましょう。
| 今の状況 | 私ならこうします |
|---|---|
| 3時間の通し演習をまだしていない | まず1回だけ、13時から16時に解く予定を取る |
| 模試は解いたが復習が残っている | 新しい模試より、混同した知識・根拠の曖昧な正解を直す |
| 3時間の演習日を取りづらい | 復習日を優先して確保。分割演習は知識確認と割り切る |
| 予想模試を何回か解いている | まだ試していない時間配分や解答順があるか確認する |
まとまった時間がなく、科目ごとに解くのも勉強にはなります。ただ、それで3時間の時間配分を練習できたことにはならない点だけは分けておきたいです。
次年度の受験を予定している方へ。 来年の本試験に向けて、今販売されている教材を急いで買う必要はありません。まずは基本テキストと問題演習を進め、受験年に合った模試が出てから検討してもよいと思います。
市販模試と公開模試、どちらが必要?
この二つは競争相手ではありません。試したいことが違います。
家で本番形式を練習したいなら、市販の予想模試は使いやすい選択肢です。自分で開始時刻を決めて、解答順や時間の使い方を何度か試せます。
一方、試験会場の雰囲気を経験したい、他の受験者と比べた成績資料が欲しい、記述式の外部評価を受けたいなら、予備校が実施する公開模試の方が目的に合う場合があります。ただし、会場受験・成績表・記述式採点などのサービスは実施元や申込方式によって違うため、申し込む前に各予備校の公式案内を確認してください。
家で時間を計るだけでは、本番の会場の緊張感まで完全に再現できるわけではありません。反対に、公開模試を受けたからといって、復習まで自動で終わるわけでもない。この違いを意識して選ぶだけで十分です。
模試を解いた後は、次の勉強を3つ決める
1.点数だけでなく、止まった場所を覚えておく
3時間を計って解く日は、まず本番形式を優先してください。途中で長いメモを取る必要はありません。迷った肢、根拠が曖昧なまま選んだ問題、時間が足りなかった場所に軽く印を付けます。
採点後に、「知識がなかった」「似た制度を取り違えた」「問題文を読み違えた」「時間の使い方が悪かった」と分けてみましょう。正解でも理由が説明できなかったものは、復習候補に残します。
模試の点数は気になるものです。けれど、得点が一つ出たからといって、次の本試験の合否まで決まるわけではありません。大切なのは、その点数の内側で何が起きたかを知ることです。
2.全部を同じ深さで復習しない
たとえば、既習なのに毎回混同する行政法の制度があるなら、そこは手持ちの基本テキストへ戻る。一方、初めて見た難しい肢まで毎回じっくり調べていると、時間がなくなります。
私は復習の優先順位を、重要なのに取り違えた論点→正解したが根拠が曖昧な肢→読み違い・時間不足→必要な未習事項の順に考えます。実際の重要度は模試の解説や普段の教材も見て判断してください。
五肢択一の選択肢を一つずつ振り返る方法は、選択肢ごとに根拠を確認する復習法で詳しく紹介しています。記述式だけで練習不足を感じるなら、記述式問題集の比較も必要な人だけ参考にしてください。
3.来週までに変えることを一つ決める
模試の復習が終わったら、紙でもスマホでもよいので「次の1週間で直すこと」を一つ残してみてください。下は説明用の架空の記録例です。
| 模試で気づいたこと | 次にすること | 確かめ方 |
|---|---|---|
| 似た二つの制度を混同していた | テキストで要件の違いを並べ、問題を解き直す | 数日後、違いを説明できるか |
| 1問に長くかかりすぎた | 保留にする時間の目安を決める | 次の未見問題で試す |
| 記述式の答案に必要な要素が抜けた | 問題文と模範解答を見比べ、答案を書き直す | 解説を閉じて必要な要素を書けるか |
以前解いた同じ模試をもう一度解くのも、復習としては役立ちます。ただし、答えを覚えている影響があるので、2回目の点数が上がっても、そのまま初見問題を解く力が上がった証拠にはできません。
予想模試のよくある疑問
過去問を全部終わらせてから予想模試を使うべき?
「全部完璧になってから」と決める必要はありません。主要科目を一通り勉強し、間違えた理由を振り返れる段階なら、模試で今の課題を確認する意味があります。まだ基本テキストをほとんど読んでいないなら、先に基本問題を進めた方が使いやすいでしょう。
模試で点数が取れたら、本番も合格できる?
一回の点数だけでは分かりません。模試と本試験の難しさの違いに加え、記述式の自己採点には誤差があります。点数は、復習の優先順位と時間配分を考える材料として使ってください。
次年度に受験するなら、今年の予想模試を買ってもいい?
過去の問題として練習に使える部分はありますが、法改正や出題内容の更新には注意が必要です。特に「最新法改正」「直前予想」を目当てにするなら、受験年度に合った版を待つのが基本です。旧版を買えば安く済むという理由だけで選ぶことは勧めません。
まとめ|1冊選んだら、解く日と復習する日を決めよう
まだ自宅で本番の3時間を試していない人には、『本試験をあてる TAC直前予想模試』を候補にします。合格革命の基本書へ戻ることを重視する人は『合格革命』、記述式動画やLEC教材との連携を使いたい人は『出る順』を比べてみてください。
ただ、今ある模試を解きっぱなしにしているなら、今日は買わなくて大丈夫です。間違えた理由を整理して、次に直すところを決める。そこまでやって、なお新しい演習が必要なら追加すればいいと思います。
教材全体の買い方を見直したい場合は、行政書士教材の選び方総合案内も参考になります。模試を選ぶだけなら、このページの比較で判断して構いません。