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行政書士の公開模試は、何社受けたかを競うものではありません。
目的は、本番に近い条件で現在地を観測し、残り期間の勉強を変えることです。会場慣れ、時間配分、全国順位、記述答案、復習講義。欲しい情報によって選ぶ模試は変わります。
私は受験生時代に公開模試を8回受けました。それでも、受験回数そのものが点数を上げたわけではありません。模試を受けた後、失点の原因を分けて勉強を変えられたかが重要でした。
先に模試の役割を整理したい人は、行政書士の公開模試は何を測るために受けるのかを読んでください。
2026年の行政書士公開模試4校を比較

2026年8月23日時点の公式情報です。会場は定員に達すると締め切られることがあります。申込期限・受験形態・答案提出期限は、必ず申込前に公式ページで確認してください。
| 予備校名 | 2026年の構成 | 主な機能 | 向いている方 | 商品リンク |
| LEC | 到達度確認2回、全日本公開3回、ファイナル1回、直前ヤマ当て1回の全7回 | 段階別の受験、記述採点、Score Online、復習イベント | 夏から直前まで複数回測り、推移を見たい | 詳細を見る |
| TAC | 全国公開模試2回。第1回は9月18〜20日、第2回は10月9〜11日に会場実施。自宅受験も可 | 全国順位、択一の問題別正答率、記述添削、Web解説 | 9月と10月の二点で、位置と弱点の変化を見たい | 詳細を見る |
| 伊藤塾 | 公開模擬試験2回 | 本試験形式、詳細解説、映像講義、記述式を含む復習 | 答案の作り方と復習の方向を講義で確認したい | 詳細を見る |
| 辰已法律研究所 | 全国公開完全模試1回。東京・大阪・通信。試験3時間と即日解説1時間 | 成績表、詳細Web解説、重要ポイントノート | 10月に一回、本番環境と直後の解説までまとめて使いたい | 詳細を見る |
結論:模試は「何を観測したいか」で選ぶ

本番の緊張と移動まで再現したい
会場受験を選びます。起床、食事、移動、着席、周囲の音、三時間の集中まで含めて観測対象です。
この目的なら、問題の的中率より、実際に通える会場と本試験に近い時間帯を優先します。自宅では再現しにくい部分を買うからです。
全国の中で現在地を見たい
受験者データ、個人成績表、問題別正答率を確認できる模試を選びます。
ただし、順位は合否の保証ではありません。見るべきなのは、正答率が高い問題を落としていないか、科目ごとの失点が偏っていないか、前回から同じ失敗を繰り返していないかです。
記述答案を第三者に見てほしい
記述の採点・添削と返却時期を確認します。総合点だけでは、キーワード不足、問いへの未対応、表現のずれを切り分けられません。
返却が遅い模試を選ぶ場合は、公式解答を待つだけにせず、自分の答案を当日中に保存し、何を書こうとしたかを記録しておきます。
夏・秋・直前で変化を見たい
複数回のラインナップがある模試を使います。ただし、すべて申し込む必要はありません。
一回目で弱点を見つけ、修正期間を置き、二回目で同じ失点が減ったかを見る。二点を比べるなら、受験回数に意味が生まれます。
公開模試は何回受ければいいか

「最低3社」のような共通ルールはありません。
基準は、復習まで終えられる回数です。一回の模試で六十問を解けば、弱点候補は大量に出ます。翌週に別の模試を受けて復習を先送りするなら、回数を増やすほど学習が散ります。
- 初めて本番形式を解く人:まず一回
- 修正前後を比較したい人:時期を空けて二回
- 会場慣れと成績分析を分けたい人:役割の違う二回
- すでに講座内模試がある人:外部模試を足す前に機能の重複を確認
追加する条件は、「前の模試の復習が終わり、次の模試で確かめたい仮説があること」です。
点数より先に失点を5種類へ分ける

模試の得点は、その日の条件で出た結果です。重要なのは、残り期間で変えられる原因に分解することです。
| 失点の種類 | 確認すること | 次の行動 |
|---|---|---|
| 知識不足 | 論点そのものを知らなかった | 基本テキストへ戻り、関連過去問を解く |
| 知識混同 | 似た制度や要件を取り違えた | 比較表ではなく、違いを一文で説明する |
| 読み違い | 「妥当でない」や主体を見落とした | 設問条件へ印を付ける手順を固定する |
| 時間不足 | 解ける問題まで届かなかった | 科目順、見切り時間、記述着手時刻を変える |
| 偶然正解 | 根拠を言えず当たった | 正解扱いせず、誤答と同じように復習する |
受験後は点数だけで判断せず、失点原因から次に直す一件を決めてください。
模試当日から48時間以内にすること
- 解答順、各科目の終了時刻、迷った問題を記録する
- 自己採点前に「手応えと実際の差」を書く
- 失点を5種類へ分類する
- 直す項目を三つまで決める
- 次の七日間の教材とページへ落とす
復習とは、解説を全部読むことではありません。次の一週間の行動が変わるところまでが復習です。
上位30%を必須条件にしない
公開模試の順位や判定は参考になりますが、「上位30%でなければ合格できない」とは言えません。模試ごとに受験者層、難易度、採点時期が違うからです。
反対に、上位に入っても本試験で同じ点数が出る保証はありません。順位を安心材料や撤退理由にせず、正答率の高い問題の取りこぼしと、再現可能な解答手順を見ます。
よくある質問

自宅受験でも意味はありますか?
知識、時間配分、解答順の確認には使えます。会場の緊張や移動を試したいなら、別に一回は会場受験を入れると役割を分けられます。
違う予備校の模試を受けるべきですか?
異なる問題作成方針に触れる利点はあります。ただし、同じ学校の二回で変化を追う利点もあります。目的が「幅」か「推移」かで決めてください。
模試の点数が低かったら間に合いませんか?
点数だけでは判断できません。知識不足が広いのか、時間配分で解ける問題を落としたのかで、必要な修正は違います。残り日数と失点原因を一緒に見ます。
会場模試ではなく、自宅で解答手順や時間配分を再検証したい場合は、市販の直前予想模試を追加する条件を確認してください。
まとめ:申し込む前に観測項目を一つ決める
LECは段階別に複数回、TACは9月と10月の二点観測、伊藤塾は講義を含む復習、辰已は10月の一回と即日解説という違いがあります。
どこが最強かではなく、今の自分は何を観測できていないかで選んでください。判断が曖昧なら、公開模試の判断軸へ戻り、「受験後に何を変えるか」まで決めてから申し込みましょう。