行政書士対策に公務員試験の問題集は必要?追加する条件と選び方

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行政書士対策に公務員試験の問題集は必要?追加する条件と選び方

行政書士試験の過去問を何周かしたのに、初めて見る問題になると迷う。問題集を増やしたほうがいいのか、それとも今の教材をもう一度解いたほうがいいのか。勉強が進むほど、こういう迷いは出てくると思います。

そこで候補になるのが、公務員試験用の問題集です。民法や行政法など、行政書士試験の学習と重なる論点があるため、いつもと違う聞かれ方で知識を確かめたいときに使えます。

ただし、私は、行政書士試験を目指す人全員に公務員用問題集を勧めるわけではありません。 基本は行政書士用テキストと問題集。そこに足りない演習がはっきりしたときだけ、一科目、できれば一分野から補うのがおすすめです。

同じ問題の正解番号を覚えてしまっただけなら、買い足す前に理由を説明する復習を試しましょう。そもそも法律の説明が分からない場合も、問題数を増やすより先に理解を補う必要があります。

すでに補いたい科目が決まっている方は、確認済みの公務員用問題集の比較表から見てください。購入するときは、受験予定年と必要な巻だけを確認すれば十分です。

※この記事には教材へのリンクが含まれます。紹介する商品は出版社の公表情報に基づいており、筆者が現行版の全商品を使用した体験レビューではありません。

公務員用問題集は、足りない演習を補うために使う

「行政書士に公務員用の問題集?」と思うかもしれません。試験が違っても、学ぶ法律に重なる部分はあります。ただ、出題範囲も問われ方も完全に一致するわけではありません。

行政書士対策の中心は、あくまで行政書士試験に合わせた教材に置きましょう。公務員用問題集を使う意味があるのは、主教材で学んだ論点を、別の問題でも判断できるか確かめたいときです。

教材を増やす前に、いま困っていることを一つ見つけてみてください。

今の状態まずやること追加購入の判断
基本用語や解説の意味が分からない基本テキストの該当箇所に戻る問題数を増やすのは後回し
答えは覚えたが、なぜ正しいか説明できない解説を閉じ、理由を言い直して後日再確認まず手持ち教材で試す
理由は言えるが、違う聞かれ方になると不安不足している科目・分野を特定するその範囲の追加演習が候補
試験全体の時間配分を試したい本番形式で解き、時間を記録する予想模試を検討
復習がたまっている間違い直しに使う時間を先に確保する新しい本は急がない

たとえば「模試で130点だった」という数字だけでは、何が足りないのか分かりません。知らない知識が多かったのか、読めば分かるのに思い出せなかったのか、時間が足りなかったのか。理由によって、次に使う教材は変わります。

問題集をすべて理解しており、重点科目を問われ方を変えられても解ける力をつけたい、という場合に、公務員用の問題集に取り組むことをお勧めします。

追加する前に、一問だけ復習を変えてみる

いまの問題集に戻って、最近間違えた問題を一つ開いてください。

解説を読むと納得するのに、翌週また同じ論点で迷うなら、問題が少なすぎるとは限りません。まず解説を閉じて、「なぜその選択肢が正しい(あるいは誤り)なのか」を言ってみます。

たとえば次のような場面を考えます。これは復習方法を説明するための架空例です。

  • 最初の状態: 正解番号は覚えている。でも、ある選択肢の理由は説明できない。
  • 今日の修正: 解説で見落とした条件を確認し、その条件がある場合・ない場合で何が違うかを一文で説明する。
  • 次の復習: 正解番号を思い出すだけで終わらず、解説なしで判断の理由を言えるか試す。
  • その次: 同じ分野の別問題でも理由を使えるか、少量だけ確かめる。

一問できたからといって、その科目を理解できたとまでは言えません。苦手な分野の数問でも同じように確認し、理由を説明できるのに別の問題で迷うという状態が続くなら、そこで初めて追加演習を考えればよいのです。

具体的な復習の進め方は、別記事の五肢択一問題を復習する5つの手順で紹介しています。こちらを先に読まないと商品を選べない、ということではありません。

公務員用問題集を追加するなら、必要な科目から選ぶ

私なら、何となくセットで買うのではなく、「どの分野で、今ある問題集だけでは演習が足りないか」から選びます。

民法は、苦手な範囲に合う巻だけを

LECの『厳選!過去問解きまくり!』2026–2027年合格目標版では、民法がⅠ・Ⅱの2冊に分かれています。民法を補うとしても2冊を同時に買う必要はありません。

手持ちの行政書士用テキストの目次を見て、苦手な単元がどちらに入っているかを確認しましょう。出版社の試し読みや目次と照合して、使いたい範囲がある巻だけを選びます。

たとえば、ある分野では既存の過去問も解説できるのに、初見の問題でだけ迷う。このように追加する理由がはっきりしているなら、公務員用の別問題を少し試す価値があります。

一方、テキストの説明自体が分からないときに、民法Ⅰ・Ⅱをまとめて買っても解決するとは限りません。説明を補いたいなら、先に今のテキストの該当箇所を確認してください。

行政法は、行政書士用教材と重なる論点から

行政法も補助教材の候補になります。ただし、公務員試験の行政法と行政書士試験の行政法では、勉強すべき範囲や優先順位が一致するとは限りません。

まず、行政書士用テキストで扱っている論点と、公務員用問題集の目次を見比べます。足りないと感じている論点が載っていれば、そこから解き始めましょう。

問題集に「基本」「応用」などの区分や重要度表示があっても、それは主に公務員試験を想定したものです。行政書士試験での重要度をそのまま表す数字やラベルではありません。

見慣れない学説の問題が出たら、機械的に「出ないから飛ばす」と決めるのも避けたいところです。まず行政書士用教材との関係を確認し、今の学習の優先順位に合わなければ保留する。この順番が現実的だと思います。

文章理解は、行政書士対策で使う問題を選ぶ

法律科目だけでなく、文章理解を補いたい人にも公務員用問題集は候補になります。2026年度の行政書士試験では、文章理解は「行政書士の業務に関し必要な基礎知識」の出題対象に含まれています。

ただし、公務員用の文章理解には、行政書士試験で同じように使うとは限らない形式もあります。本を一冊買ったら全問題を解かなければならないわけではありません。 日本語の文章を読んで、設問の根拠を本文から探すといった、目的に合う問題を選びます。

解いたら、正解番号より「本文のどの一文を根拠にしたか」「ほかの選択肢をなぜ外したか」を確かめましょう。問題数を増やすだけでなく、この確認まで行って初めて追加演習として役立ちます。

文章を読むこと自体が苦手なら、たくさん解く前に解説の分かりやすさを試し読みで確かめることも大切です。

憲法は、ほかの科目との兼ね合いを見て決める

憲法にも公務員用の科目別問題集があります。ただ、いま民法や行政法の復習がたまっているなら、憲法の追加演習を急ぐ必要はないでしょう。

反対に、憲法で同じ論点の取り違えが続き、基本事項の説明はできるという場合は、別問題を少し試す選択肢があります。憲法の演習を増やすだけで他科目の得点まで上がる、という意味ではありません。

確認済みの公務員用問題集を比較する

ここまでで、補いたい科目が決まった人向けに商品を整理します。紹介するのはLEC『2026–2027年合格目標 公務員試験 厳選!過去問解きまくり!』のうち、行政書士学習との重なる部分を検討しやすい5冊です。

商品(2026–2027年合格目標版)使う目的・注意点出版社の商品ページ
3 文章理解日本語の文章理解を中心に、必要な形式だけ使う内容・価格を見る
7 憲法憲法の不足論点に限って追加する内容・価格を見る
8 民法Ⅰ苦手な分野がこの巻にあるか目次を照合する内容・価格を見る
9 民法Ⅱ民法Ⅰとまとめ買いせず、必要な巻を選ぶ内容・価格を見る
10 行政法行政書士用テキストと共通する論点から使う内容・価格を見る

商品名の「2026–2027年合格目標」は公務員試験用の版表示であり、行政書士試験の各年度の法令対応を保証するものではありません。ただ、最新版は試験日の4月1日を基準日にしているため、過年度の教材は避けるようにしましょう。

民法ⅠとⅡをと2冊に分かれていますが、追加したい分野が一方だけなら、片方で構いません。

買った問題集は、主教材と行き来しながら使う

まず、使う分野と復習の時間を決める

せっかく一冊買うなら最後まで使いたい、と思うものです。でも、公務員試験用の問題集を行政書士対策のために使うなら、全問制覇を目標にする必要はありません。

たとえば「今週は行政法の一分野だけ」と決め、その分だけ普段の演習時間と置き換える。解き終わったら、間違いを確認する時間も予定に入れます。

新しい問題を解くことばかり増やして、元の行政書士用テキストの復習が止まるなら本末転倒です。

分からないところは、行政書士用の説明へ戻る

公務員用問題集で知らない論点に出会っても、その場ですべて覚えようとしなくて構いません。

まず、その論点が手持ちの行政書士用テキストにあるか確認します。重なる内容なら、テキストで説明を読み直してからもう一度解く。今の段階でどこまで調べるべきか判断がつかない論点は、印を付けて保留します。

大事なのは、公務員試験向けの学習を増やすことではなく、行政書士試験に向けて自分の弱点を直すことです。

点数よりも、別の問題で理由を説明できるかを見る

追加問題集で正解が増えると、少し安心します。ただし、その本の答えを覚えたのか、初めて見る問題でも判断できるようになったのかは分けて考えたいところです。

解説を閉じて理由を説明し、後日もう一度確かめる。余裕があれば、行政書士用教材の別問題でも同じ論点を確認します。一度解けたことだけで「もう大丈夫」とは決めません。

たとえば翌週、復習する問題がいくつも残っていたら、次の分野へ広げる前にその問題を直す。教材を増やした効果を急いで判定するより、勉強が回る状態を保つほうが大切です。

迷ったら、次にすることを一つ決める

公務員試験用の問題集は、行政書士の受験生にとって便利な補助教材になることがあります。でも、持っているだけで知識不足を埋めてくれる本ではありません。

今ある問題の理由が説明できないなら、今日はその一問を復習しましょう。理由を説明できるのに別問題で迷う分野があるなら、まず該当する科目の目次と試し読みを確認してください。

時間配分を練習したい人は市販模試の比較へ。そもそも基本教材が決まっていないなら最初にそろえる教材の案内から始められます。基本テキストそのものが合わない場合は基本テキスト6冊の比較も参考にしてください。

説明を読み直しても理解が止まってしまい、講義や質問先が必要なら、通信講座の比較という道もあります。問題集を何冊も買ってからでないと、講座を選べないわけではありません。

私なら、今日することは一つに絞ります。手持ちの一問を復習するか、補いたい科目の一冊を試し読みするか。 そこまで決めれば、次の勉強を始められます。

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