行政書士試験は300点満点の試験です。
180点で合格できる試験ですが、
200点を超えると高得点といわれます。
「どうせ受けるなら300点満点を目指そう」
しかし、良い点数を目指そうとすると、
受験地獄にはまりやすくなります。
なぜ300点満点を目指すと不合格になるのか。
それは、
合格することから、良い点を取ることへ、
目標がすり替わっているからなんです。
行政書士試験は絶対評価|180点で合格できる試験で高得点を狙う必要なし
良い点を取れば、試験に合格できる。
大学の受験戦争でも、
高得点を取った人が、
有名な大学に入学できます。
良い大学に入るために、
良い点数を取れるように勉強する。
試験では高得点を取ることが正義なのです。
しかし、高得点が良いといわれる試験は、
相手と比べる相対評価の試験だけです。
絶対評価の行政書士試験では当てはまりません。
行政書士試験は180点を取れば合格。
180点でも、300点でも合格なんです。
しかも300点満点を取ろうと思うと、
勉強量は尋常ではないほど多くなります。
合格点の180点を取る勉強法と、
満点の300点を取る勉強法は、
根本的に考え方が変わります。
まず短期合格はできません。
あなたの目標は。行政書士試験に合格することです。
良い点を取って合格するという目標は「できたらいい」。
本当の目標は『行政書士試験に合格すること』なのです。
行政書士試験に合格する。この目標を忘れてはいけません。
合格点の180点を取ることと満点の300点を目指すことでは勉強法も変わる
行政書士試験で高得点を狙う必要はありません。
合格点の180点を取る、
という目標にしないと挫折するからです。
満点の300点を目指す勉強法と
合格点の180点を取る勉強法は、
考え方が根本から違います。
何が違うのか。
・満点を取るには、全科目まんべんなく勉強する。
・180点を取るなら、重要な科目に絞って勉強する。
全科目まんべんなく勉強するか。
重要な科目だけ力を入れて勉強するか。
目標が違うだけで勉強法がまったく異なります。
限られた時間で行政書士を目指すのだから180点を目指せ!
私は働きながら行政書士の勉強をしていました。
仕事も残業続きだったので、
どう頑張っても1日2時間しか勉強できません。
限られた時間の中で合格するには、
やるべきことを明確にする必要があります。
その一つの方法が180点を目指すことです。
目標を合格点の180点を取る、
と決めると、自然と考えることが決まります。
・行政書士試験で一番配点が高い科目は、なにか。
・毎年のように出題されている分野は、どこなのか。
・合格するために必要な力をつけるには、どうすべきか。
180点を取ると考えたからこそ、
どうすれば合格できるのか、
勉強法を考えられるようになったのです。
300点満点を取って合格する、
という目標だと苦しんだと思います。
考えてみてください。
学校の勉強で5科目満点取ることと、
数学・理科の2科目だけ満点を取ること、
どっちが少ない労力で結果を出せるか。
もちろん、2科目だけ満点取る方が楽です。
国・数・英・社・理の5科目で、
満点といったら私なら発狂します。
行政書士試験で満点を目指すのは、
全科目徹底的に勉強するのと同じことなんです。
無理です。
行政書士試験は民法と行政法で、
満点を取れば合格点に届きます。
2科目徹底的に勉強すればいいんです。
300点満点を取っても、
180点を取っても同じ合格です。
行政書士事務所を開業した後は、
試験の点数で区別されることはありません。
自分の腕一本で仕事を獲得する必要があるんです。
変なこだわりは捨てましょう。
目指すは行政書士試験合格です。
これ以外の目標はありません。
重要度の高い基礎問題を解けるようにしよう
行政書士試験は法律系試験の登竜門です。
法律初心者がぶつかる壁みたいなものなんです。
そんな試験で難しい問題がどれくらい出題されるでしょうか。
行政書士試験では重要度ごとに、
A・B・Cの3つにランク付けをしています。
A・Bは、受験生の正答率が50~70%の問題。
Cは、受験生の正答率が30%以下の問題をいいます。
予備校でもA・Bランクの基礎問題をしっかり得点すること。
Cランクの問題は不正解でも合否に影響しないといわれます。
試験全体の受験生の正答率を見ると、
正答率50~70%の問題が、試験全体の8割以上を占め、
正答率30%以下の問題は、試験全体の1割しかない。
難問・奇問はそもそも出題が少ないのです。
50%以上の人が正解する、A・Bランクの、
基礎問題を得点していけば合格できるんです。
基礎力を重視して学力を高めましょう。
行政書士試験は180点取ること第一|目標は合格すること
行政書士試験の一番の敗因は勉強が終わらないこと。
行政書士試験自体の出題範囲も広いので、
すべて対策しようとすると時間がなくなります。
勉強なので、本当に幅広い知識を取り入れることもできます。
「これは知らない知識だったから専門書で勉強しよう」
だとか、
「司法書士試験レベルの参考書も読もう」
というように、知識の深掘りをすると、ドツボにはまっていきます。
行政書士試験は180点を取れば合格できます。
絶対評価の試験だからこそ合格点を目指しましょう。
あなたの勉強時間は1日2時間。
「良い点を取る」と考えないように。
時間が足りなくなります。
あなたのすべきことは、
必要最小限の勉強で、
行政書士試験を突破することです。
この目標を忘れないでください。
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