行政書士は独学だと厳しい?続ける条件と通信講座を使う目安

行政書士は独学だと厳しい?続ける条件と通信講座を使う目安

「行政書士試験は独学だと厳しい」と聞くと、最初から通信講座に申し込んだ方がいいのか迷いますよね。仕事をしながら勉強するなら、なおさらです。

私は、独学で合格を目指すことはできると思っています。ただし、独学には法律を覚えること以外の負担があります。教材を選び、勉強する順番を決め、分からないところを調べ、予定が崩れたら立て直す。その一つひとつを自分でやる必要があるからです。

だからといって、誰もが通信講座を買うべきだとは思いません。費用を抑えて自分で進めたいなら独学から始めてよいし、法律の説明や学ぶ順番を最初から用意してほしいなら講座を選んでよい。 途中で困っている人も、全部をやり直さず、必要な部分だけ助けを借りる方法があります。

まずは、自分に近いところから読んでみてください。

今の状況私が最初やること
これから始める。費用を抑えたい基本テキストと問題集を中心に、短い範囲を勉強してみる
これから始める。講義や学習順序がほしい初学者向け通信講座を比較し、講義と問題演習を試す
同じ問題で何度も間違える新しい教材を買う前に、一問の復習を変える
基本的な説明が分からず、何度も学習が止まる講義・質問対応などの支援を確認する
記述式の答案だけ評価できない答案の評価・添削など、必要な支援に絞る
勉強時間そのものが取れない教材購入より先に、学習量と受験予定を見直す

行政書士の独学は可能。ただし勉強以外の負担もある

教材を選び、学ぶ順序と復習を自分で決める

独学というと、テキストを一人で読む姿を想像しがちです。でも実際には、読むだけでは勉強は終わりません。

一つの項目を読んだら問題を解く。間違えたら解説を読む。説明を読んでも分からなければ、テキストの別の箇所へ戻る。仕事で予定どおり進めなかった日は、翌週の勉強を組み直す。

この「次に何をするか」を毎回自分で決めるのが、独学で大変なところです。反対に、こうした判断がある程度できているなら、講座に申し込まなくても学習は続けられます。

完璧な計画は必要ありません。昨日の予定を守れなかったとしても、今日やる問題を決められる。それも、独学を続けるための大切な力だと思います。

分からないとき、別の説明や質問先を探す必要がある

法律を初めて勉強すると、用語は読めても、制度の違いが分からないことがあります。そんなとき、同じ文章を何度読んでも理解が進まないなら、別の説明に頼る方が早い場合もあります。

たとえば、手持ちの教材の図解を見る。無料の講義サンプルを見てみる。それでも分からなければ、質問できる環境を検討する。

独学は「絶対に人を頼らない勉強法」ではありません。市販教材をメインに勉強しながら、必要なときだけ外部の説明や添削を使ってもいいのです。

これから始める人は、費用・説明・進め方で選ぶ

費用を抑えたいなら、基本テキストと問題集から

これから勉強を始めるなら、最初から何冊もそろえる必要はありません。私なら、まず基本テキストと問題集を中心に考えます。

やり方も難しくありません。テキストの一項目を読んだら、対応する問題を解く。答え合わせをして、分からないところだけ説明に戻る。この往復ができるかを確かめてみてください。

「本当に理解できるか不安だから、もう一冊買っておこう」と考える気持ちは分かります。ただ、まだ使っていない教材を増やしても、自分にどんな説明が必要なのかは見えてきません。

教材の構成を決めたい人は、行政書士の独学で最初にそろえる教材と勉強の始め方を参考にしてください。問題集まで含め、最初の勉強をどう始めるかを案内しています。

説明と学習順序がほしいなら、最初から講座を選んでよい

一方で、法律の言葉を本だけで追うより、先生の説明を聞きながら学びたい人もいると思います。何から始めるか、次に何を解くかまで一つのカリキュラムで決めてほしい人もいるでしょう。

そういう人に「まず独学で何か月か頑張って、それでも駄目なら講座」とは勧めません。最初から講座を選ぶのも合理的な方法です。

ただし、動画が用意されていることと、問題演習や復習まで無理なく進められることは別です。申し込む前に、講義を一つ見て、対応する問題があれば解き、解説へ戻るところまで試せると判断しやすくなります。

通信講座を考えているなら、行政書士の通信講座9社を費用・教材・質問対応で比較するへ。具体的な候補とコースの違いから選べます。

独学が厳しくなっている場面と、先に直すこと

すでに勉強している人は、「独学が向いていないのかな」と考える前に、今どこで止まっているかを見てほしいと思います。困りごとによって、次にやることが変わるからです。

困っている場面先に試したいこと支援を考える目安
テキストを読んでも問題が解けない一問解き、解説で分からない言葉と条件を確かめる基本的な説明が複数の箇所で理解できず、演習が止まる
問題の答えだけ覚えている正誤の理由を説明し、日を空けて解き直す自分ではどこを誤解したのか分からない
残業で勉強計画が崩れる今週の新しい範囲を減らし、復習を優先する分量や順序の組み直しを継続的に相談したい
教材を比較してばかりいる主教材を決め、一つの項目と問題に取り組む学習順序そのものを組んでほしい
記述式の答案を評価できない模範解答と自分の答案の不足部分を比べる実際の答案を人に見てもらう必要がある
机に向かう時間がない一週間の予定と、目標とする受験時期を見直す学習の場や時間を確保する支援が必要。ただし負担増にも注意

たとえば、同じ問題を何度も間違える場合。いきなり別の問題集へ移るより、解説を閉じて「どうしてこの選択肢は誤りなのか」を言えるか試す方が先かもしれません。

反対に、何度読み直しても基本用語が分からず、複数の科目で立ち止まってしまうなら、同じ説明を繰り返すより講義や質問先を使う価値があります。

ここで注意したいのは、時間がない問題を、講座の購入だけでは解決できないこと。講義を見る時間に加えて、問題を解いて復習する時間も必要です。新しい講座を買うなら、今の勉強の何を置き換えるかまで考えましょう。

学習中なら、一週間で一つだけ変えてみる

「あれもこれも直さないと」と思うと、結局何から始めればよいか分からなくなります。困っているところが一つなら、まずはそこだけ変えてみてください。

たとえば、こんな受験生の体験例を挙げます。

民法の同じ問題なら正解できるのに、理由を聞かれると曖昧で、別の問題ではまた迷ってしまう。そんな状況を考えてみましょう。

  1. 次の勉強で、その分野の問題を数問解き、迷った選択肢に印を付ける。
  2. 解説を読み、判断を分ける条件を確認する。分からない箇所だけテキストへ戻る。
  3. 解説を閉じて、「なぜ正しいのか、なぜ誤りなのか」を短く説明する。
  4. 日を空けてもう一度確認する。番号を覚えているだけなら、理由を言い直す。
  5. 週末に、問題へ進めたか、説明できる部分が増えたかを振り返る。

記録も、大きなノートは必要ありません。たとえば、この程度で十分です。

今のつまずき今週変えること次に確かめること
答えの番号だけ覚えている判断の理由を一文で残す解説なしで理由を説明できるか
解説に知らない用語がある該当する説明に戻る。必要なら講義サンプルも見る問題文のどの条件に注目するか分かったか

もちろん、一週間で独学の向き不向きが決まるわけではありません。あくまで「自分のやり方を少し変えてみる」ための例です。すでに質問や添削が必要だと分かっている人が、わざわざ一週間待つ必要もありません。

一問の復習をもう少し具体的に知りたい人は、五肢択一の解き方と復習法で確認してください。

講座を使うなら、全部やり直すか一部を補うかを分ける

複数の基本事項で止まるなら、総合講座を考える

「この科目だけが苦手」というより、そもそも法律の説明をどこから理解すればよいか分からない。教材の順番を決められず、なかなか演習に入れない。そういう場合は、初学者向けの総合講座が候補になります。

総合講座なら、講義と教材を一定の順序で使いやすくなる場合があります。ただし、質問できるか、どれだけ問題演習が含まれるか、いつまで受講できるかはコースによって違います。講座を買えば誰かが自動で勉強を管理してくれる、というわけでもありません。

申し込むときは受験目標年度と利用期限を見て、実際の説明が自分に合うか無料体験などで確かめてください。

記述式の添削など、困るところが限られるなら部分的な支援もある

基本テキストを使って問題を解くところまでは自分で進められる。それでも、記述式で書いた答案がどれくらいできているのか判断できない。そんな場合は、総合講座を最初から受け直すより、答案を評価してもらえるサービスがないか探す方が合うことがあります。

同じように、特定科目の説明だけ必要なら単科講義、本番の時間配分が不安なら市販の模試・予想問題集で練習する選択肢もあります。記述式の練習問題そのものが足りなければ、記述式問題集の比較が参考になります。ただし、問題集は人による添削とは別です。

部分的なサービスにも、単独では申し込めないものや提出期限のあるものがあります。「必要な支援だけなら必ず安く済む」とは限らないので、使う条件と総額を確かめましょう。

勉強時間が足りないなら、買う前に分量を見直す

残業のある平日に、新しい講義を毎日見て、今までの問題集もそのまま解く。これでは、かえって勉強が回らなくなるかもしれません。

講義を使うなら、これまで独力で調べていた時間を置き換えられそうか。週末には演習と復習の時間を残せるか。予定に入れてみて、初めて講座を使いこなせるかが見えてきます。

講義・教材・質問対応の違いを具体的に比べたい人は、行政書士の通信講座9社の比較記事から候補を二つほど選んでみてください。

私も、教材を増やすだけの勉強を見直しました

私自身、法律を知らないところから、仕事をしながら行政書士試験に挑戦しました。最初の受験は110点で不合格。翌年に合格するまでには、勉強の計画や復習の進め方を見直し、外部の助言も取り入れています。

振り返ると、教材が増えれば安心できるわけではないんですよね。買った本をどう使って、解けなかった問題をどう直すか。その方が大事な場面もあります。

だから私は、独学で頑張っている人に「とにかく講座へ」とも言いませんし、講座を選ぼうとしている人に「まず一人で失敗してみて」とも言いたくありません。

勉強を続けるために必要な支援があるなら、それを使うことも一つの選択だと思います。

独学を続ける・支援を足した後は、最初の困りごとを見直す

やり方を変えたら、すぐ模試の点数だけで良し悪しを決めなくて大丈夫です。最初に何が困っていたのかを思い出して、そこが変わったか確かめてください。

  • 分からない説明を調べた後、問題を解くところまで進めたか。
  • 前は答えを覚えていただけの問題について、理由を言えるようになったか。
  • 仕事で予定が崩れても、次の復習を決められたか。
  • 申し込んだ質問や添削を、実際に使えたか。
  • 新しい講義や教材ばかり増えて、未処理のものがたまっていないか。

支援を足しても問題が変わらないなら、まずは使い方や学習量が合っているかを確認します。別の講座を追加するのは、その後で構いません。

行政書士の独学でよくある質問

法律初心者でも独学で始められますか?

始められます。大切なのは、説明を読んで理解するだけで終わらず、問題を解いて復習まで進められるかです。最初の一項目だけでも試せます。難しいと感じたら、説明の違う教材や講義サンプルを比べてもよいでしょう。

何か月勉強して伸びなければ、講座へ変えるべきですか?

おおむね3か月勉強して成果が出ない場合は、勉強法を検討する目安にしていいでしょう。ただし、一律に何か月とは決められません。基本的な説明で止まっているのか、復習の仕方が合っていないのか、勉強時間が足りないのかで対処が違うからです。受験予定日までの時間も考えて決めましょう。

講座に切り替えたら、手持ちの教材は全部買い直しますか?

通常は、先に講座に含まれるテキストや問題演習を確認します。講座によっては、市販テキストを使用することがあるからです。そうなると、買い足さなくてもよい場合があります。今までの教材を使う部分と、講座の教材を主にする部分を決めておくと混乱を減らせます。

模試の点が低かったら、独学では無理でしょうか?

勉強量や時間、質によって変わるため、模試の点数が低いという理由だけでは判断できません。間違えた問題の理由を確かめ、知識が足りなかったのか、条件を読み違えたのか、時間が足りなかったのかを分けてみてください。そのうえで必要な対策を選びましょう。

まとめ|次の勉強で変えることを一つ決めよう

行政書士試験の独学は、決して「無理だからやめた方がいい」というものではありません。ただ、法律を学ぶことに加えて、学ぶ順番や復習などを自分でコントロールする負担があるのも事実です。

すでに自分の教材で勉強を進められているなら、まず、継続です。同じ間違いが続くなら、次の一問で復習の仕方を変えてみましょう。

一方、最初から講義や学習順序を用意してほしい人、説明や質問先が必要な人は、通信講座の費用・教材・質問対応を比較するところから始めましょう。

どれを選ぶとしても、今日の勉強で何をするかが一つ決まれば、次へ進めます。

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