憲法の勉強法が重要だった!行政書士試験に受からない理由

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さて、テキストを開いて勉強していきましょう。
どんなテキストも、最初は憲法の勉強から始まります。
 
「憲法は、日本の一番大事な法律だから、丁寧に勉強しよう」
 
そう思っていたら、不合格まっしぐらです。
 
「え?それってどういうことなの?」
 
おそらく、こういう質問が飛んでくるでしょう。

 

行政書士になるために憲法の勉強は必要か

確かに、憲法は、日本の最高法規です。
 
法律を勉強したことがなくても、
憲法という名称ぐらいは、誰もが聞いたことがあると思います。
 
そのぐらい有名な法律です。
 
「誰でも聞いたことがあるのなら、しっかり勉強しないといけないでしょ?」
 
そう思って当然です。
 
しかし、
ここが、思い違いするポイントなのです。

 
あなたは、何のために勉強していますか?
 
行政書士試験に受かるためです。
 
行政書士試験での憲法の配点は、全体の10%もありません。
300満点のうち、たった28点しかないのです。
 
それに比べて、民法と行政法は合わせると188点。
 
行政書士試験の合格ラインを、突破できる点数です。
 
どの科目に力をいれて勉強しなければいけないのか、
あなたなら、わかりますよね。民法と行政法です

 
行政書士試験に合格したいならば、憲法に時間をかけている余裕はありません。
 
憲法では何を勉強すればいいのかを理解して、効率の良い勉強法を取り入れましょう。

 

憲法に時間をかける勉強法は不合格まっしぐら

また、憲法に時間をかけてはいけない理由が、
配点の他にもう1つあります。
 
憲法に時間をかけ過ぎて、テキストを読み切れなかった。
 
これが、行政書士試験に一番多い、不合格の理由なのです。
 
行政書士試験で勉強することは、憲法の他に、
民法、行政法、商法、会社法、それに一般知識もあります。
憲法に時間をかける勉強法では、太刀打ちができません。
 
とは言っても、初めて法律を勉強するあなたにとって、
丁寧に勉強するな、というのは無茶があります。

 
それでも、憲法の構成が分かっていれば、内容も頭に入りやすくなります。
 
この記事では、憲法の構成から、効率の良い勉強法を伝えます。
これは、他の法律を勉強するときにも使える勉強法なのです。

 

憲法は人権と統治に分かれる

まず、知っておかないといけないことがあります。

憲法の条文は、
人権と統治というに分野に分かれているということです。
 
「人権?統治?なんですか?それ」
 
という声が聞こえてきそうです。
 
詳しくは、勉強してほしいところですが、
簡単に言うと、国会の規則などの決まりが「統治」
人が人として(奴隷などではなく)生活できるような決まりが「人権」

 
ざっくりと、このように考えてもらってかまいません。
 
なぜ、憲法の構成を意識しなければならないのか。
 
それは、
憲法の条文を暗記すればいいんだ、と考えていると
まったく点数が取れないという、恐ろしいことになるからです。
 
この人権と統治の分野は、
まったく別物の勉強法をしなければいけません。

 

人権の勉強法は理解が最優先

法律の勉強で切っても切れないのが、判例です。
 
判例というのは、裁判所が出した結論ですね。
憲法も法律なので、判例が数多くあります。
 
そして、憲法の判例は、人権の分野に多いのです。
 
人権というのは、
人が人として生活できる権利を法律にしたものです。
なので、「その権利を侵害された!人権侵害だ!!」と裁判につながりやすくなります。
 
じゃあ、その人権を侵害しているのかどうかの判断は、どこでするのか。
 
それは、憲法=法律を解釈して導き出すのです。
 
裁判の判決例(判例)は、法律を解釈した結果でもあります。
試験では、間違った判例を出題して、受験生を落としにかかります。

 
そこで、生き残るためには、正確に法律を読み取る技術が必要です。
 
判例での解釈は、法律にこう書かれているからだ。
というのが、法律を読む技術です。

 
ただ単に法律の条文や、判例を丸暗記するだけだったら、
暗記は覚えるだけなので、条文の内容までは理解していません。
ちょっと文章の表現を変えた問題だと、まったく答えられなくなります。
 
これは、実際に体験するとわかります。
 
「勉強したのに解けない」

「見たことある判例だけど、何が間違っているのかわからない」
 
それは、丸暗記勉強法になっているからです。
 
判例が出題の中心になる人権分野では、
かならず、なぜその判決になったのか、理由を読み解いてください。

 
それが、人権分野の勉強法です。

 

統治の勉強法は暗記

一方、統治は、文字通り、
国家の組織・機関を機能させるための条文が並んでいます。
国会の役割は?内閣は?裁判所は?憲法改正は?などなど。
 
こちらは、人権と違い、
人が法律に絡むことはあまりありません。
 
となると、当然、判例の問題は少なくなり、
条文に書かれているルールを正確に覚えているか、という問題が多くなります。
 
いわゆる、条文問題と言われるものです。
 
この分野は、とにかく、
法律の文言を暗記していなければいけません。
まず、知らなければ、解けませんから。
 
言葉から、数字から、徹底的に覚えましょう。
 
そして暗記をしたら、
なぜ法律になっているのかを考えましょう。
法律になっているということは、何かしら理由があります。
その理由を知ることで、より正確に条文を覚えられるようになります。

 

法律の構成を頭に入れる勉強法

法律を勉強するときに、
この法律はどういう構成になっているのか。
と、意識するだけでも勉強の効率が段違いになります。
 
特に、憲法は、一番初めに勉強する科目です。
 
今回、説明したように、憲法は人権と統治に分かれていて、
人権は理解を優先、統治は暗記がメインだということが分かったと思います

 
分野ごとに重視する勉強法を意識すると、
効率が良くなることがわかりますね。
 
これは、他の法律の勉強でも役に立ちます。
 
基本は、暗記と理解で勉強していきますが、
どちらに重点を置くかを意識しないと、
ムダに時間を消費することになるんです。

 
重点の置き方を勘違いしないように、
まず、法律の構成を知る。
 
憲法は、もう大丈夫ですよね。

≫各科目の勉強法をまとめた記事はこちら

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