基礎法学に勉強法はない?!行政書士試験にだけある科目

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行政書士試験の範囲に必ず入っている、基礎法学。
 
勉強しないといけないのですが、
 
「基礎法学って何だ?」
 
と思いませんでしたか?
 
憲法や民法、行政法、商法はイメージができると思います。
 
しかし、「基礎法学」というと、どうでしょう。
何を勉強する科目なのか、よくわかりませんよね。
 
試しにテキストを読んでみると、
拡大解釈といったように、法律の読み方が書いてあると思えば、
モンテスキューなどの哲学者の話が書いてあったりします。

 
平たく言えば、法律を読むための知識や技術、
法律が生まれる歴史や哲学を全部まとめているのです。

 
だんだん、何を勉強すべきなのかわからなくなってきましたね。
 
さて、基礎法学ではどういう勉強法が良いのでしょうか。

 

基礎法学に確かな勉強法はない

基礎法学の勉強法が分からないのならば、
いっそのこと「勉強をしない」と決めてしまえばいいのです。

 
「試験範囲なんだから、勉強しないというのはダメでしょ」
 
そう思うかもしれません。
 
ですが、もう一度言います。
基礎法学のために、時間を割くような勉強をしてはいけません。
 
これは、今までの行政書士試験を見ても明らかなことなのです。

 

行政書士試験から見る基礎法学

今までの行政書士試験で、基礎法学ではどのような問題が出たのでしょうか。 
 
まず、基礎法学の出題数を見ると、例年2問です。
この2問のために、勉強時間を削るのは避けるべきです
 
次に、出題の内容を見てみます。
 
これまで出題された分野は、ほとんどがこの5分野です。

法律用語、法令の分類、法の解釈、裁判制度、刑法の原理。
 
特に、法律用語や法の解釈については、
民法や行政法を勉強していくことで身につく力です。
 
また、裁判制度や刑法の原理は一般知識で勉強する内容です。
 
特に、裁判制度は、時事問題でも話題になっていた時期があります。
 
つまり、行政書士試験の勉強をしていれば、
知らず知らずのうちに、基礎法学の知識が身につくので、

あえて、基礎法学に特化した勉強法を考えなくても良い
です。

 

対策するなら五肢択一式過去問題集を解くだけにする

基礎法学のための勉強法は無いにしても、
なにが出題されるかは、知っておく必要があります。
 
そのため、10年分の五肢択一式過去問題集は解きましょう。
 
過去問を解くとわかりますが、出題傾向に偏りがあります。
 
傾向に偏りがあることが分かると、
自然に、学習すべきところと、
そうでないところのメリハリがつきます。
 
実のところ、基礎法学の学習範囲は膨大です。
 
法の基礎知識や時代背景まで範囲になるので、当然ではあります。
 
この範囲に惑わされて、余計な勉強をする受験生が多いのです。
 
あなたがやるべきことは、
限られた時間で、効率よく成果を出す勉強法の実践です。

 
そのことを忘れないためにも、
五肢択一式過去問題集を解くことが重要になります。

 

法律の勉強法を活かす

何度も言いますが、基礎法学に特化した勉強法はありません。
 
なぜなら、基礎法学には、
法律を読む技術そのものが詰め込まれているからです。

 
例えば、憲法でも民法でも、勉強している時に、

「条文に書いてないが、おそらくこれも当てはまるだろう」
 
だとか
 
「条文に書かれているならば、逆に考えればこういうことだ」
 
はたまた
 
「条文で指定されているのだから、この事例は当てはまらない」

といった考え方をすることがあります。
 
法律を読むために必要な解釈の仕方なのですが、
この考え方を知らないと、法律が読めなくなってしまいます。

 
法律を勉強していくうちに身につく考え方です。
 
ただ、行政書士試験は法律初心者が受ける試験なので、 
そもそも、この考え方を知らない人もいます。
 
そのため、
 
「なんで、こんな考え方で法律を読むんだ?わからん!」
 
と、挫折してしまう試験でもあります。
 
基礎法学では、初歩的な法律の読み方を説明しています。
法律を初めて学ぶあなたにとってサービス問題です。

私も、初めは何度も基礎法学を読み返していました。
 
法律を読み慣れていない最初のころは、
どうして、こういう解釈をするのだろうか、

という視点で法律を勉強すると、いつでも基礎法学の勉強をすることができるのです。

 

時事問題にも目を光らせる

最近の行政書士試験の傾向として、
基礎法学が一般知識化しているように感じます。

 
そう考えらせられる例が、裁判員制度の出題です。
 
裁判員制度は一般知識に載っている知識なのですが、
いざ出題されたと思ったら、基礎法学での出題だったのです。

 
裁判員制度は、比較的新しい制度です。
 
そのため、 一般知識のような問題だけど、
基本的な法律の解釈と絡めて、基礎法学で出題したのかもしれません。
 
また、一般知識の分野は、時事問題をよく取り上げます。
 
そういった意味でも、時事問題にも目を光らせましょう。

 

基礎法学のための勉強法は無い

もう、耳にタコができたかもしれませんが、
基礎法学に特化した勉強法はありません。
 
この記事を読んだ後だと、何となく分かると思います。
 
法律を読むための知識、技術が詰まっている科目なので、
法律を勉強すること自体が、基礎法学の勉強になるのです。

 
ただ、出題に偏りがあるので、過去問で傾向をつかみましょう。
 
そうすれば、自然とやるべきことが見えてきます。

≫各科目の勉強法をまとめた記事はこちら

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