行政書士の履歴書の書き方と注意点を解説!資格や職歴の正しい書き方とは

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  • 行政書士試験に合格したが、履歴書の記載方法を悩んでいる
  • 行政書士の資格を活かした転職を考えているが、アピール方法がわからない
  • 行政書士として登録する際の履歴書の書き方に不安がある

行政書士試験に合格すること自体は大きな成果ですが、行政書士資格を履歴書でどのようにアピールするかも重要です。行政書士資格の適切なアピール方法を学ぶことで、資格を転職や開業の際に役立てられます。この記事では行政書士資格を持つ人の履歴書の書き方、行政書士の登録に必要な書類を解説します。

記事を読めば、行政書士として採用担当者の目に留まる履歴書を書くことが可能です。行政書士の資格は資格登録の有無によって「合格」と「取得」の書き方を変える必要があります。履歴書の志望動機では法律知識の活用方法や自身の強みを具体的に示し、採用担当者にアピールしましょう。

行政書士の履歴書の書き方

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行政書士の履歴書は、就職・転職活動や行政書士登録時に必要です。行政書士が未登録の人と登録済みの人では記載方法が異なります。行政書士の資格は法務知識を強みとして企業内で評価されます。

未登録の人

行政書士試験に合格しても、登録手続きを行っていない状態では履歴書の経歴に「行政書士」とは記載できません。未登録の場合は履歴書の資格欄に「行政書士資格取得(○年○月)」と記載することが適切です。必要があれば合格通知書や合格証書のコピーを添付しましょう。

面接では行政書士が未登録の理由を質問される可能性があるため、事前に対策を考えておきましょう。理由に加え、以下のような点も回答できるように準備しておくと安心です。

  • 登録手続きの予定時期
  • 合格までの勉強方法
  • 試験を通して学んだこと

行政書士として実務経験がないことは正直に伝えましょう。将来の登録・開業計画がある場合は志望動機に関連付けると、キャリアプランをアピールできます。

登録済みの人

行政書士試験に合格して正式に登録を済ませている人は、行政書士事務所の開業者として記載できます。履歴書の経歴欄には「行政書士事務所開業(○年○月)」と登録時期を明記してください。行政書士として登録済みであることは、試験合格者よりも一歩進んだ立場にあることをアピールできます。

以下の情報も併せて履歴書に記載します。

  • 所属している行政書士会の名称
  • 登録番号
  • 取り扱い業務分野
  • 実務経験概要

行政書士の実務経験がある場合は、実務内容を簡潔に記載することで専門性をアピールできます。詳細な業務内容については履歴書ではなく、職務経歴書に記載することが適切です。他の法務系資格も持っている場合は、併せて記載すると、法務分野における総合的な専門性を示せます。

行政書士の履歴書の資格欄の書き方

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行政書士試験に合格した場合と開業登録した場合とでは、履歴書の記載方法異なります。自分の状況に応じた適切な表記が必要なため、以下の場合に分けて解説します。

  • 資格欄に書く場合
  • 職歴に書く場合

資格欄に書く場合

行政書士試験に合格したならば資格欄に、日本行政書士会連合会への登録を済ませていない場合「行政書士取得」と明記しましょう。取得年月日には、行政書士試験の合格発表日を記入することが一般的です。

行政書士合格と書く場合は履歴書の資格欄に、以下の情報を添えて記載すると信頼性が高まります。

  • 行政書士試験合格(第○○回)
  • 行政書士試験合格(令和○年○月)
  • 行政書士試験合格(登録予定)
  • 行政書士試験合格(合格証書番号○○○)

※「試験合格」を「取得」に書き換えることもできます。

職歴に書く場合

履歴書に「行政書士」と単体表記できるのは、正式に行政書士として登録されている場合のみ可能です。行政書士を名乗れるのは日本行政書士会連合会の会員として正式に登録され、行政書士登録証が発行されていることが条件となるためです。

行政書士であることを書く場合は履歴書の職歴欄に以下のように記載します。

  • 行政書士開業
  • 行政書士(事務所名)開業
  • 行政書士登録(合格証書番号○○○)

行政書士として開業している場合や、事務所で行政書士として勤務している場合も「取得」と記載できます。行政書士試験合格発表日の日付を記載してください。

行政書士の履歴書の志望動機欄の書き方

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行政書士の履歴書における志望動機欄は、採用担当者の目に留まりやすい重要な部分です。志望動機欄には以下の点を簡潔に記載します。

  • 行政書士の資格を選んだ理由
  • 企業や事務所を選んだ理由
  • 入社後の目標
  • アピールできること

行政書士の資格を選んだ理由

行政書士の履歴書で資格を選んだ理由として、以下の内容を盛り込むと志望動機の具体性が出せます。

  • 法律や行政手続きへの関心
  • 開業・独立の可能性
  • 活躍したい分野
  • 相続・遺言関連の需要
  • 行政手続のデジタル化に対応する専門性

履歴書に記載する行政書士の資格を選んだ理由の例は以下のとおりです。

行政書士の資格を選んだ最大の理由は、働きながら資格取得を目指せる点です。30歳サラリーマンの私にとって、収入を維持しながらキャリアアップできる道は魅力的でした。

行政書士に魅力を感じたのは、独立開業の初期投資が他の士業に比べて少なく済む点です。副業としても始められるため、リスクを最小限に抑えながら段階的にキャリアを築けることが資格を取得する決め手となりました。

日常生活でも役立つ実用的な法律知識が身に付けられることが、行政書士資格を選ぶ理由の一つです。自分自身の生活にも役立てながら、専門知識を活かして社会に貢献したいです。

企業や事務所を選んだ理由

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行政書士の志望動機欄では企業や事務所を選んだ理由を明確にしましょう。志望する企業や事務所である必要を具体的に示すと採用担当者の目に留まる履歴書を書けます。

履歴書の企業や事務所を選んだ理由の例は以下のとおりです。

柔軟な勤務体制
貴社のような勤務体制は、自己研鑽の時間を確保しつつ質の高い業務を提供するうえで理想的だと感じました。
経験豊富な人材
経験豊富な先輩方から直接指導いただける環境は、自身の成長にとって不可欠だと考えております。
経営理念への共感
貴社が掲げる地域密着でお客様一人ひとりに寄り添うという理念に深く共感しました。私自身、行政書士として困っている方の力になりたいと考えております。
専門分野の一致
貴社で取り扱う業務内容は私の専門分野と一致するため、早い段階で力になれると考えております。

志望動機では勤務条件だけでなく、企業や事務所の理念や取り扱う業務内容が自分の価値観と合致しているかを示すことが重要です。
» 行政書士の就職先を紹介!

入社後の目標

志望動機欄で入社後の目標を示すことは、行政書士として働くうえで重要です。行政書士としての将来の成長と貢献について明確なビジョンを示し、採用担当者に熱意と計画性をアピールします。

行政書士として入社した後の目標の例は以下のとおりです。

短期的な目標
入社から半年程度は申請書類作成や許認可手続きの経験を積み、単独で案件を担当できるレベルを目標にします。
中期的な目標
中期的な目標は建設業許可申請や遺言・相続関連、会社設立手続きなどの特定分野に特化した業務ができることです。
長期的な目標
長期的な目標は独立開業を視野に入れた経営管理能力の習得や、法改正に対応できる自己研鑽の習慣を身に付けることです。業務を通して顧客対応スキルを磨き、クライアントとの信頼関係構築にも力を入れます。最近ではデジタル化が進んでいるため、業務効率化のためのITスキルも向上させます。

明確な目標を示して採用担当者に入社することが目標ではなく、長期で考えていることを伝えましょう。
» 行政書士の仕事内容とは?業務内容から必要なスキルまで解説

アピールポイント

履歴書の志望動機では行政書士資格を活かしたアピールポイントとして、以下の点を強調しましょう。

  • 法務や行政手続きの専門知識
  • 正確な書類作成スキル
  • 継続力と忍耐力
  • 計画性と実行力
  • コミュニケーション能力
  • 問題解決能力
  • 法令遵守の意識
  • 情報収集能力
  • 自己研鑽の姿勢
  • 効率的な業務遂行能力

働きながら行政書士資格を取得した経験は、時間管理能力や困難に立ち向かう精神力の証明になります。面接では具体的なエピソードを交えながら、自分の能力がどのように業務に活かせるのかを説明すると効果的です。所属する事務所の業績向上に貢献する意欲も併せて伝えることで、採用担当者に好印象を与えられます。

行政書士登録の際に提出する書類

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行政書士の登録申請には、日本行政書士会連合会指定の書類の用意が必要です。履歴書は一般のものとは異なるため、正しい様式を使用します。以下に沿って、提出する書類について解説します。

  • 提出書類一覧
  • 注意するべきポイント

提出書類一覧

行政書士登録の際には、必要な書類を漏れなく準備しましょう。提出する書類に不備があると行政書士の登録手続きが遅れる原因となるため、合格後すぐの準備をおすすめします。

行政書士の登録手続きをスムーズに進めるためには、以下の書類を用意する必要があります。

  • 行政書士名簿登録申請書
  • 住民票
  • 履歴書
  • 証明写真2枚
  • 試験合格証書のコピー
  • 登録手数料振込証明書
  • 印鑑
  • 欠格事由非該当宣誓書
  • 職務上請求書使用誓約書
  • 成年後見登録確認書
  • 身分証明書
  • 登記されていないことの証明書

行政書士名簿登録申請書の書類については、指定された形式を守りましょう。住民票は本籍地記載のもの(マイナンバー記載なし)、顔写真は縦4cm×横3cmの無帽・無背景のものを準備します。身分証明書は本籍地の市区町村が発行したもので、登記されていないことの証明書は法務局発行のものが必要です。

注意するべきポイント

行政書士登録に必要な書類作成時に注意すべきポイントは以下のとおりです。

  • 履歴書はパソコンで作成する
  • 写真の服装はビジネスフォーマルにする
  • 誤字脱字がないか複数回確認する
  • 日付は提出日または作成日を正確に記入する
  • 職歴は古いものから新しいものへと時系列で記載する
  • 空白期間がある場合は、理由を簡潔に説明できるようにする
  • 行政書士試験合格証書の番号を正確に記載する
  • 署名と捺印をする
  • 専門分野があれば明記する

登録申請書と履歴書の整合性を最後にチェックします。提出書類のコピーを保管しておくことで、万一の際にも対応しやすくなります。

行政書士の履歴書に関するよくある質問

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行政書士の履歴書に関するよくある質問を以下にまとめました。

  • 無職期間がある場合の職歴欄の書き方は?
  • 行政書士の資格は登録したほうがいい?
  • 履歴書に書いた行政書士の資格は評価される?

無職期間がある場合の職歴欄の書き方は?

無職期間がある履歴書の職歴欄では前向きな表現で、正直に空白期間を説明することが大切です。3か月程度の無職期間は省略しても問題ありませんが、長期にわたる場合は適切な表現で記載する必要があります。

長期間の無職期間は「求職活動期間」と記載することが一般的です。行政書士試験の勉強をしていた場合は「2023年4月~2023年12月 行政書士試験勉強期間」と記載します。病気で休職していた場合は「療養期間」と記載し、面接で簡潔に説明できるよう準備しておくことが大切です。

無職期間は成長の機会として位置づけ、一貫性のあるキャリアプランを構築してください。職歴欄に書ききれない詳細な内容は、面接時に誠実に説明する準備をしておくことがおすすめです。

行政書士の資格は登録したほうがいい?

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行政書士試験に合格した場合、登録するかどうかは将来のキャリアプランによって判断しましょう。登録しなくても「行政書士試験合格者」として履歴書に記載することは可能です。就職活動での評価目的だけなら、必ずしも行政書士の登録は必要ありません。しかし、登録せずに行政書士の業務を行うことは法律違反となります。

行政書士の登録には約10万円の費用がかかりますが、以下のメリットもあります。

  • 履歴書に「行政書士取得」と記載できる
  • 行政書士業務ができる
  • 独立開業ができる
  • 再登録が容易にできる

サラリーマンとして働きながら、副業として行政書士業務を行いたい場合は登録が必要になります。将来的に独立開業を考えている場合は、行政書士として登録しておくのはおすすめです。実務経験を積みながら顧客基盤を作れるので、独立へのステップにもなります。
» 行政書士は副業でもできる!メリットや始め方を詳しく解説

一度登録しておけば、一時的に行政書士業務から離れても再登録が比較的容易です。長期的なキャリア設計において行政書士の登録は大きなメリットとなります。
» 不安解消!行政書士の登録料・年会費の概要と手続きの流れ
» 必要な費用もわかる!行政書士の独立開業のメリットと開業手順

履歴書に書いた行政書士の資格は評価される?

行政書士は評価される資格です。評価される理由は、行政書士の資格は法律知識やコンプライアンス意識の高さを示せるためです。企業の法務や総務部門では、法令に基づいた書類作成能力や法令解釈能力が求められるので、行政書士の知識が業務に活かせます。

不動産や建設、金融といった法的知識が重要視される業界では、行政書士資格は大きな強みになります。未登録であっても「行政書士試験合格」と履歴書に記載できるため、信頼性をアピール可能です。面接では資格に関する質問が来る可能性が高いので、学んだ内容や実務でどのように活かせるかを説明できるようにします。

行政書士と名乗れるのは開業登録後から

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行政書士の履歴書作成において、日本行政書士会連合会に未登録か登録済みかで記載方法が異なります。行政書士試験に合格しただけの段階なのか、正式に開業登録まで完了しているのかを履歴書上で明記してください。

履歴書の志望動機には以下の点を記載します。

  • 行政書士資格を選んだ理由
  • 企業や事務所を志望する理由
  • 入社後の目標
  • アピールポイント

行政書士会への登録時には注意すべきポイントを押さえて、不備のない書類作成を心がけましょう。働きながら行政書士を目指すサラリーマンの方は、職務経験と行政書士資格の関連性をアピールすることをおすすめします。無職期間がある場合も適切な説明方法があるので、自信を持って行政書士の履歴書作成に臨んでください。

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