民法は生活に身近な法律です。
テキストを開くと、売買のことや、結婚のことが出てきます。
「あぁ、知っていることだから、民法の勉強は簡単そうだな」
と思って問題を解いてみると、全く解けない。
解説では、テキストには書いていない知識が出てくる。
それが、一度や二度なら良いですが、
問題を解くたびに知らない知識が出てきますよね。
「民法って、勉強する範囲がすごく広いんじゃないか?」
「もしかして、司法試験の問題も解かないといけないのかな?」
と考え始めたら、受験地獄にはまります。
もし、そんなことを考えているのなら、
あなたに聞きたいことが1つあります。
「その問題は、本当に知らない知識で書かれていますか?」
民法は考えることを諦めない
よく問題を見て、テキストを見て、
書かれていることを確認してください。
本当に知らない知識ってありましたか?
「条文から考えたら、当然そうなるよな」
という問題が、かなりあったと思います。
そもそも、
問題文を正確に読めていないものも、ありませんでしたか?
そう、民法で点が取れない原因はコレなのです。
・問題文を正確に読めておらず思い違いをしている。
・よくよく考えればわかることでも思考停止状態になっている。
こういう状態にならないための勉強法を考える必要があります。
問題文を図に書き直そう
なぜ、問題文を正確に読むことができないのか。
それは、民法は、簡単に難しい問題が作れるからなのです。
例えば、民法は、お金の貸し借り、
土地の譲り渡し、といった事例がありますが、
その時に、必ず出てくるのが、「人」ですよね。
Aさん、Bさんと、1人や2人ならいいのです。
それを、CさんやDさん、Eさん、Fさん、と
「いったい、どれだけの人を登場させたら気が済むの?」
と思うぐらいの人を登場させるだけで、超難問が完成します。
人が多すぎて誰が何をした人なのか理解できなくなります。
これが、問題文を正確に読めない原因なのです。
民法は、
人がどう関わっているかが分からなくなると問題が解けません。
間違えた問題があったら、人物の関係図を書いてみてください。
自力で書けないのであれば、書けるようにしましょう。
テキストの図やイラストをまねする
「図を描けるようにしましょうって言われても、書けません!」
私も、初めは描けなかったので、その気持ちはわかります。
何となく、人の関係性はわかるけれども、
どう描いたらいいのかが、わからないんですよね。
それならば、お手本をまねしちゃいましょう。
あなたが持っているテキストを開いてください。
AさんからBさんに矢印が描かれている図があるはずです。
そして、その図に解説が書いてあるはずです。
まずは、テキストの文章から同じ図が描けるかマネしましょう。
これは、かなり大事です。
なぜ、図を描くことが大事なのかというと、
人間は、文章よりも図のほうが理解しやすいからです。
図が描けなければ、わかっていないのと同じなんです。
問題文を正確に読むために、図を正しく描きましょう。
そうすることで、問題を読み間違えることが無くなります。
暗記よりも理解する勉強法
さて、思考停止状態になる理由ですが、
これは単純に、暗記に頼っているからなのです。
「こういう聞かれ方をされたら、多分この選択肢だろうな」
「この単語が出てきたら、この選択肢が正解だな」
というように、今までの勉強の経験から、
何となく感覚で問題を解いてませんか?振り返ってみましょう。
そういう勉強法では、本試験に太刀打ちできません。
必ず、どんな問題でも図を描いて知識と照らし合わせる。
この勉強法を徹底してください。
はじめは面倒かもしれません。
しかし、この勉強法を続けていくと、
本当の意味での「勉強のカン」が、はたらくようになります。
これは、問題を丁寧に分析することで育つ力です。
常に、「なぜこうなるのか、それはこうだからだ」
という考えの道筋を説明できるように、
理解することを心がけましょう。
理解×常識=民法の攻略法
民法が難しいと言われる理由は、
なんとなくで解いてしまうからなのです。
そのために、問題文を図で説明できるまで理解する。
問題文を、正確に読み取る力が必要になるのです。
それでも、民法の条文は1000個を超えます。
当然、知らないことも問題に出てきます。
そんな時に、あなたの合格を後押しするのは常識力です。
「常識で考えると、この選択肢はあり得ないな」
この感覚が、民法には必ず必要になります。
法律は、生活をしやすくするために作られています。
常識に反することは法律になりにくい、という背景があります。
わからない問題は、あなたの常識力で解きましょう。
ただ、確かな常識力をつけるためにも、民法は、
図を描いて、理解する勉強法を徹底する必要があります。
図を描くことで、試験に必要な常識力を身に着けることができるのです。
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