「行政書士試験の商法は、選択肢の4番を選べば正解できる」
これ、一昔前までは行政書士試験の裏技とも言われていました。
こういった、
オカルトチックなテクニックが出回ることからわかるように、
商法の勉強法は、つかみどころがありません。
なぜ、つかみどころがないのか。
それは、
行政書士試験全60問のうち、
たった1問しか出題されないからです。
そのため、
「勉強法もわからないし、勉強しなくてもいいんじゃないか?」
と考える人が多い科目なんですね。
しかし、
行政書士試験に合格したいのであれば、勉強すべきです。
なぜなら、
的を絞った勉強法を実践することで、
得点源にできる科目だからです。
商法は条文問題しか出題されない
過去の行政書士試験で出題された商法の問題を見てみると、
どの年度をみても、条文問題ばかりです。
実は、商法に特別な勉強法は必要ありません。
条文を暗記することで対策することができます。
知っていれば答えられるし、知らなければ答えられない。
そのため、条文を覚えれば覚えるほど、有利になります。
しかし、実際はそう簡単にはいきません。
「条文問題なのに、毎回知らない問題が出るのですが・・・」
と感じていると思います。
それもそのはず、
行政書士試験用のテキストでは、
商法の内容はほとんど載っていません。
必然的に勉強量が少なくなってしまうのです。
しかし、本格的に勉強するとなると、時間が足りません。
では、どうしたらいいのか。
商法は「過去問」を使う勉強法を実践しましょう。
五肢択一式過去問題集が王道の勉強法
行政書士試験でも、条文問題しか出ないのであれば、
五肢択一式過去問題集を使って勉強することが一番です。
商法の問題は、
過去に出題した問題を使いまわしていることがあります。
これが、条文問題しか出さない科目の急所なのです。
条文から一つ一つ出題すると、
やがて問題にするネタが無くなります。
そうなると、
過去の問題を使いまわしするか、
少しひねった問題に変えるしか方法がないんです。
何となく問題が似てくるんですね。
そのため、まずは、過去問の知識をしっかり頭に入れましょう。
商法は民法の特別法
商法は、民法の特別法(例外)を決めているものなので、
民法と対比させながらの勉強法が一番効果的です。
「ここは、民法と同じだな」
「ここは、商法だけの決め事なのだな」
というように、比較しながら勉強をすると、
頭に入りやすくなります。
ただ、この勉強法は、おそろしく地味な作業になります。
民法と商法はどこが違うのかな、と探すわけですからね。
行政書士試験用のテキストでも、
商法と民法の違いが表になっていることが多いので、
その比較表を使って勉強して良いでしょう。
深入り厳禁の勉強法
商法の勉強法は、過去問を使うだけで大丈夫です。
むしろ、それ以外に手を出すべきではありません。
確かに、条文問題なので
知識を身につけるほどに、正答率は上がります。
ですが、商法の問題は、60問のうち、たった1問です。
その1問にエネルギーを注ぐよりも、
配点の高い、民法・行政法をしっかり勉強することが先決です。
絶対に、商法は深入りをしないでください。
過去問を使って知識を身につけ、
民法と対比させながら、知識を整理していく。
この勉強法で、商法を得点源にしましょう。
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