
私が勉強を始めたとき一番困ったことがあったんです。
「勉強の集中力が30分と持たない」
もともと勉強嫌いだったので、
机に座って何時間も勉強なんて、
はじめからできるわけがないんです。
30分も勉強できないのに、
どうやって行政書士試験に合格するのか。
勉強ができない自分に焦りました。
1日2時間は勉強しないと合格できない。
30分も勉強できない状態では絶対不可能だ。
どうやったら2時間も勉強できるのだろう。
悩んでいるときに、ふと思ったんです。
なぜ何時間も続けて勉強することにこだわるのか。
短時間しか集中できないことを逆手に取ろう。
5分でも10分でも短い時間で集中して勉強すれば、
勉強時間が細切れになっても積み上げられるんじゃないか。
2時間ぶっ続けで勉強するのではなく、
5分でも集中して勉強する回数を増やして、
1日トータルで2時間勉強することにした結果、
行政書士試験に合格することができたのです。
勉強時間を細切れにするのは効果がある|開始時と終了時に集中力を発揮する

勉強時間を細切れにして学習効果があるのか。
人間は作業を始めたとき、
作業のはじめと、作業の終わりに
高い集中力を発揮することが分かっています。
これを初頭効果と終末効果とよんでいます。
参考:脳の機能を使いこなして「スキルアップ」する5つのコツ
集中力を維持するために、
ポモドーロという勉強法があります。
25分作業をして、5分休憩する。
脳が疲れる前に休憩を入れて、
高い集中力を発揮できるようにしています。
私は25分も集中力が続かないことが多かったので、
5分勉強して30秒休憩と変則的に行っていました。
それでも合格できるだけの学力がついたのです。
ポモドーロという勉強法があるように、
勉強はどれだけ時間をかけたかではなく、
短くても集中して取り組めば効果があるんです。
数分の手持無沙汰な時間を利用する|すきま時間を活用した勉強法
日常でも短時間勉強法が応用できないか考えました。
思いついたのがすきま時間の活用です。
日常の中で5分や10分、
あるいは1分といったように
手持ち無沙汰になる瞬間があるはずです。
会社員だとまとまった時間を作る方が大変です。
少し時間が空いて暇だと思うときに、
テキストを読んだり、問題を解いたりすると、
ものすごく集中して知識を吸収できます。
「勉強が中途半端になって気持ち悪い」
すきま時間に勉強すると、
キリよく勉強が終わらないこともあります。
しかし、勉強の継続にはキリの悪さが重要なんです。
キリが悪いところで勉強をやめると、
続きをやりたくて仕方がなくなります。
人間は物事をキリが良いところで終わりたいと考えるからです。
キリが悪いところで勉強を終了すると、
早く終わらせたいと思うようになり、
勉強をスムーズに再開できるのです。
実はキリの良いところで勉強を終わると、
再開するのに結構なエネルギーがいるんです。
不思議なことですが、
ツァイガルニク効果という、
心理学を応用した勉強法なんです。
参考:ツァイガルニク効果-Wikipedia
高い集中力で勉強する人は、
あえてキリの悪いところで勉強を終了しています。
途中で終わっている勉強に意識を向けさせ、
いつでも勉強を再開できるモードを、
頭に待機させておくのです。
はじめは、慣れないと思います。
ただ、効果は保障します。
実際30分以上勉強が続かなかった私が、
最後には4時間続けて勉強できるようになりました。
この時間しか勉強できない!という瞬間を、
1日に、いくつもいくつも作るのです。
高い集中力を発揮するなら、
短時間で勉強することをおすすめします。
すきま時間を活用した勉強法を実践しましょう。
高い集中力を発揮するために|どうやってすきま時間を見つけるのか

忙しい社会人にまとまった時間はなかなか作れません。
特に平日は時間の捻出に苦労します。
5分、10分の時間を勉強時間にする、
すきま時間を活用した勉強法を実践すべきです。
ただ、すきま時間があるのか、
今のままではわからないと思います。
すきま時間があるか調べる必要があります。
出勤日のスケジュールを紙に書き出してください。
起床時間から、出勤準備をする時間、勤務時間、
帰宅時間、寝るまでの時間、などなど・・・。
何をしているのか、思い出しながら書いてください。
できるだけ正確に書き出してください。
≫私は円グラフに書き出していました。
書き出した後に、
何をしているかわからない時間帯が出てきます。
そういう時間から優先的に勉強する時間に当てましょう。
待ち時間や、スマホをいじっている時間など、
待っているときは勉強する。スマホをいじる前に勉強する。
意識的に時間の使い方を変えるんです。
あらかじめ、すきま時間があることがわかれば、
今日は、この時間帯で問題集に取り組もう、
と、計画性を持って勉強することができます。
短時間勉強法とすきま時間を活用して行政書士合格を目指す

「たった数分では、勉強できるわけがない!」
「1時間、2時間集中して勉強する方が良い」
と思うかもしれません。
私は1時間集中することができませんでした。
だからこそ短時間で勉強する必要があったのです。
ただ、これだけは知っておいてください。
長時間勉強していても、たった数分で、
問題を1問解き、参考書を1ページ読んでいます。
その数分がなければ集中して勉強することができないのです。
すきま時間を使った短時間勉強法は、
1~2時間の中でやっている数分の勉強を、
生活のなかに散りばめているのです。
人間は、勉強を始めたときと、
勉強を終える前に最高の集中力を発揮します。
短時間勉強法を実践するメリットは
1日の中で、何度も高い集中力を維持できることです。
ポモドーロで長時間集中して勉強することもできます。
忙しい会社員だからこそ、集中して勉強できる、
時間の使い方を考え実践しましょう。
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