【Case011】一論点に固執して勉強が止まる人へ|理解できない問題を保留するケース

【Case011】一論点に固執して勉強が止まる人へ|理解できない問題を保留するケース

過去問を解いていて、一つだけどうしても分からない問題が出る。

解説を読む。

テキストへ戻る。

それでも分からない。

そこで、さらに調べる。

気づけば、一問だけで30分、1時間と止まっている。

この状態なら、勉強量を増やす前に処理方法を変えてください。

一つの論点が理解できなくても、問題演習全体を止めないでください。

解説と基本テキストの該当箇所を確認しても分からず、その一問で全体が止まり始めたら、一度保留します。

そして、再確認する条件だけ残して次へ進みます。

分からない問題を捨てるのではなく、今は処理しないと決める。

これがCase011の戻し方です。

Case011|一問だけで、その日の問題演習が終わる

例えば、民法の過去問を解いているとします。

ある選択肢の意味が分からない。

解説を読んでも、なぜそうなるのか腑に落ちない。

そこで基本テキストへ戻ります。

該当箇所を読む。

しかし、まだ分からない。

すると、前後のページも読みます。

関連する論点も調べます。

別の解説も探します。

気づけば、その一問だけで長時間使っています。

本人としては、丁寧に勉強しています。

しかし実際には、

一論点を理解するために、全体の問題演習が止まっています。

失敗は「理解しようとしたこと」ではない

分からない問題を理解しようとすること自体は必要です。

解説を読む。

基本テキストへ戻る。

ここまでは正しい復習です。

このケースで問題なのは、

「理解できるまで次の問題へ進まない」という条件を置いたことです。

その条件を置くと、一問の理解がその日の学習全体の進行条件になります。

そして、理解できなければ全体が止まります。

一論点への固執はこう始まる

1.分からない選択肢に出会う

過去問で一つの選択肢を間違えます。

しかも、解説を読んでも分かりません。

2.テキストへ戻る

基本テキストの該当箇所を確認します。

ここも必要な行動です。

3.まだ分からないので範囲を広げる

該当箇所だけでは理解できない。

そこで周辺論点を読みます。

関連制度も調べます。

一問から復習範囲が広がります。

4.別の教材やネット検索を追加する

今の教材で理解できないため、別の説明を探します。

新しい教材を見れば分かることもあります。

しかし、一問ごとにこの行動を繰り返すと学習システムが複雑になります。

5.次の問題へ進めなくなる

「ここも分からないのに先へ進んではいけない」

と考えます。

そして、その日の問題演習が止まります。

一問を守るために、残りの問題へ触れる機会を失っています。

一問に固執しているサイン

次の状態が続いているなら、理解不足より先に進め方を直してください。

  • 一問の復習で30分以上止まることが多い
  • 一つの選択肢から章全体を読み直している
  • 関連論点を次々に調べている
  • 一問のために別教材を探すことが多い
  • 問題集より調べ物の時間の方が長い
  • 分からない問題があると、その日の演習を終える
  • 「理解できるまで次へ進まない」と考えている

複数当てはまるなら、保留を使ってください。

まず「何が分からないか」を一文にする

一論点へ固執するときは、分からない範囲が曖昧になっていることがあります。

例えば、

「民法が分からない」

では大きすぎます。

一文にしてください。

  • この要件が必要になる理由が分からない
  • この場合だけ例外になる理由が分からない
  • A制度とB制度の違いが分からない
  • この判例がなぜこの結論になるのか分からない

ここまで小さくします。

「何となく分からない」のまま調べないでください。

分からない場所を小さくすれば、戻る教材範囲も限定できます。

確認するのは「解説+基本テキストの該当箇所」まで

分からない問題が出たら、最初に確認するのは次の二つです。

  1. 問題集の解説
  2. 基本テキストの該当箇所

まず、ここまでで理解できるか確認してください。

その後、もう一度選択肢へ戻ります。

判断できるようになったなら次へ進みます。

それでも分からず、一問で全体の演習が止まり始めたなら保留です。

理解できないからといって、すぐに教材を増やさないでください。

分からなければ保留する

ここがCase011の中心です。

解説と基本テキストの該当箇所まで確認しても分からず、全体が止まり始めたら保留してください。

保留は、

「もうやらない」

という意味ではありません。

再確認する条件を残します。

次の周回で再確認。

関連単元終了後に戻る。

直前期の弱点確認で戻る。

これで構いません。

保留したら、次の問題へ進みます。

問題を継続・保留・終了へ分ける基準は、行政書士試験の過去問は何回転?|回数ではなく終了条件で判断するで整理しています。

保留すると、後で理解できることがある

「今分からない問題を後回しにして、本当に大丈夫なのか」

と不安になるかもしれません。

しかし、先へ進むことで理解できることがあります。

関連する単元を学ぶ。

別の問題で同じ制度を見る。

似た論点と比較する。

その後で戻ると、最初は理解できなかった説明が分かることがあります。

理解は、必ずしも一回の学習で完成させる必要はありません。

細かい一肢に時間を使いすぎない

特に五肢択一では、一つの細かい選択肢が気になることがあります。

しかし、五肢すべてを毎回同じ深さまで調べる必要はありません。

迷った選択肢、間違えた選択肢を確認します。

それでも分からない細かい肢は保留します。

五肢択一の具体的な復習手順は、行政書士試験の五肢択一問題の解き方|選択肢ごとに根拠を確認する復習法へ進んでください。

一問のために全体の反復を削らない

このケースで最も避けたいのは、理解しにくい一問に時間を使うことで、ほかの問題へ触れなくなることです。

一問へ1時間使えば、その1時間で解けたはずの問題には触れられません。

すでに学んだ知識の再確認も減ります。

だから、優先するのは、

一論点の完成より、全体の反復を維持することです。

もちろん基礎論点なら後で戻ります。

しかし、今日その一問を理解し切ることを条件にはしません。

基礎論点なら、保留したままにしない

保留を使うからといって、重要な基礎論点を永久に飛ばすわけではありません。

次の状態なら、後で重点的に戻ってください。

  • 同じ論点を複数の問題で間違える
  • その理解不足が周辺問題にも影響している
  • 何周しても同じ理由で間違える

この場合は、基礎の補修が必要です。

ただし、そのときも学習全体を止めません。

必要な範囲を確認したら、再び問題へ戻ります。

「理解できない」という不安が中心なら

Case011では、一論点への固執が実際に問題演習を止めた状態を扱っています。

その前段階として、

  • 分からないまま進むことが怖い
  • 一度で理解できないと不安になる
  • 理解できるまで調べ続けたくなる

という判断そのものを整理したい場合は、行政書士試験で「理解できない」と止まる人へ|一論点に固執しない勉強法を確認してください。

Case011から抜ける手順

一論点で止まっているなら、次の順番へ戻してください。

  1. 何が分からないか一文にする
  2. 問題集の解説を確認する
  3. 基本テキストの該当箇所だけ確認する
  4. もう一度選択肢を判断する
  5. それでも分からず全体が止まるなら保留する
  6. 再確認条件を一行残す
  7. 次の問題へ進む

この順番です。

「理解できるまで調べる」という工程は入れません。

このケースでやらなくていいこと

  • 一問を理解できるまで何時間でも調べる
  • 一つの選択肢から章全体を読み直す
  • 分からないたびに新しい教材を追加する
  • ネット上の解説を際限なく探す
  • 理解できない問題がある日は問題演習を止める
  • 全部理解できるまで次の範囲へ進まない

これらをやめても、理解を捨てることにはなりません。

理解する時期を管理するだけです。

Case011についてよくある質問

分からない問題を飛ばしてもいいですか?

解説と基本テキストの該当箇所まで確認しても分からず、一問で全体が止まるなら保留してください。

ただし、再確認条件は残します。

どれくらい考えてから保留すればいいですか?

固定時間では決めません。

問題の解説と基本テキストの該当箇所を確認しても理解できず、その一問が全体の演習を止め始めたら保留します。

保留したら忘れませんか?

だから再確認条件を残します。

次の周回、関連単元終了後など、戻る時点を決めてください。

重要論点でも保留していいですか?

一度は保留して構いません。

ただし、複数問題へ影響する基礎論点なら、後で重点的に補修します。

別の教材を使った方が分かるかもしれません

必要な場合もありますが、一問ごとに教材を増やさないでください。

まず現在の解説と基本テキストを使い、それでも全体が止まるなら保留を優先します。

まとめ|一問を理解し切るより、全体の問題演習を止めない

Case011の失敗は、分からない問題を調べたことではありません。

理解できるまで次へ進まないという条件を置いたことです。

この条件を外してください。

分からない問題が出たら、

  1. 分からない点を小さくする
  2. 解説を確認する
  3. 基本テキストの該当箇所へ戻る
  4. もう一度判断する
  5. それでも止まるなら保留する
  6. 戻る条件を残して先へ進む

理解できない問題を捨てる必要はありません。

理解できない一問のために、残りの問題を捨てないでください。

これがCase011からの戻し方です。

具体的な保留の実装は、五肢択一の復習手順と過去問の継続・保留・終了条件へ戻って確認してください。

問題演習へ進めない原因は、暗記・理解・ノート作りなど複数あります。行政書士試験の失敗パターン総合案内で、自分が止まっている工程に近いケースを確認してください。

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