行政書士試験の勉強で迷わない判断軸|教材・時間・優先順位を決める基準

行政書士試験の勉強で迷わない判断軸|教材・時間・優先順位を決める基準

行政書士試験の勉強を続けていると、何度も迷います。

  • 勉強時間は足りているのか
  • 計画を立て直した方がよいのか
  • 行政法と民法のどちらを優先するのか
  • 過去問はまだ繰り返すのか
  • 新しい教材を買うべきなのか
  • 模試の点数が悪ければ勉強法を変えるのか

検索すれば、それぞれにもっともらしい答えが見つかります。

しかし、答えを集めるだけでは判断は安定しません。

昨日読んだ記事では「過去問を繰り返せ」。

今日見た動画では「新しい問題を解け」。

模試の結果が悪ければ、「今までの方法が間違っていたのではないか」と感じる。

そのたびに方法を変えていると、何を続け、何を変えた結果なのか分からなくなります。

必要なのは、その場の正解を毎回答えてもらうことではありません。

迷ったときに、自分で維持・変更・終了を決めるための判断軸です。

行政書士試験に全員共通の正解はない

行政書士試験には、まず採用しやすい標準的な進め方はあります。

しかし、それを全員が最後まで同じ形で続ければよいわけではありません。

すでに法律を勉強した経験がある人と、初めて法律を学ぶ人では不足する工程が違います。

一日数時間を安定して確保できる人と、仕事や家庭によって学習時間が変動する人でも運用条件は違います。

だからといって、最初から「人による」で終わらせる必要もありません。

まず標準的なルートで実行する。

結果を観測する。

そこで問題が起きたら、何が機能していないのかを特定して修正する。

最初から完璧な方法を探すのではなく、実行しながら必要な部分だけ修正します。

判断軸は「正解」ではなく、変更条件を持つために使う

判断軸というと、「こうすれば必ず正しい」というルールに見えるかもしれません。

このサイトでは、そう考えません。

判断軸の役割は、その場の不安や気分だけで方法を変えないために、変更条件を先に持つことです。

基本は次の4段階です。

1.何が起きたかを観測する

まず評価を止めて、事実を見ます。

「全然できなかった」ではなく、

  • どの科目で失点したのか
  • 知識を思い出せなかったのか
  • 問題文を読み違えたのか
  • 時間が足りなかったのか
  • 予定していた学習を何日実行できなかったのか

まで具体化します。

観測する前に原因を決めない。

これが最初です。

2.原因を学習工程へ分ける

次に、「なぜできなかったか」を分けます。

例えば問題が解けなかったとしても、原因は一つではありません。

  • 知識がなかった
  • 知識はあったが思い出せなかった
  • 論点を特定できなかった
  • 選択肢を比較できなかった
  • 時間配分が崩れた

原因が違えば、次に変えるものも違います。

すべてを「勉強不足」にまとめないでください。

3.維持するものと変えるものを分ける

問題が見つかっても、学習全体を変更する必要はありません。

機能しているものは残します。

そして、問題を生んでいる一件だけを修正します。

例えば模試で点数が悪かったときに、

  • 教材を変える
  • 勉強時間を増やす
  • 科目配分を変える
  • 問題集を追加する
  • 勉強計画を作り直す

を全部同時に行えば、次の結果から原因を読み取れません。

残すものを決めてから、変えるものを一つ決めます。

4.次に何を観測するか決める

方法を変えたら、それで終わりではありません。

何が変われば「この修正は機能した」と判断するのかを決めます。

正答率を見るのか。

学習を継続できた日数を見るのか。

解答時間を見るのか。

同じ種類のミスが減ったかを見るのか。

判断 → 実行 → 観測までを一組にします。

今迷っていることから選ぶ

ここからは、今の迷いに最も近いものを選んでください。

全部読む必要はありません。

勉強時間と計画で迷っている

「何時間やれば受かるのか」を知りたい場合、他人の総勉強時間だけを基準にしないでください。

自分に不足している学習工程と、実際に使える時間から見積もります。

行政書士試験に必要な勉強時間を、自分の条件から考える

使える時間が分かったら、日々の理想達成ではなく、崩れた後も修正できる計画へ落とします。

社会人でも崩れにくい勉強計画の立て方を確認する

科目の優先順位で迷っている

苦手だから優先する。

直近で間違えたから時間を増やす。

この決め方では、学習配分がその場の出来事に引っ張られます。

まず試験全体の中で、主戦場として守る範囲、維持する範囲、足切り等を管理する範囲を分けます。

行政書士試験の科目配分を、得点構造から決める

過去問・問題演習・復習で迷っている

過去問は「何回転すればよいか」だけで管理しません。

まず、なぜ同じ問題を繰り返すのかを確認します。

行政書士試験で過去問を繰り返す理由を確認する

反復の目的が分かったら、固定回数ではなく終了条件を決めます。

過去問を何回転するかではなく、続ける・保留・終了の条件を決める

モチベーションがなく、勉強を始められない

やる気がある日に勉強し、ない日は止まる。

この運用では、気分が学習開始の条件になります。

モチベーションを上げ続けることではなく、低い日でも何を実行するかを先に決めます。

モチベーションに学習開始を依存させない方法を確認する

模試や直前期で方針を変えたくなっている

模試の点数が悪ければ、何かを変える必要がある場合はあります。

ただし、点数だけを見て全部変えません。

失点を分け、次に修正する一件を決めます。

模試の点数が悪かった後に、何を直すか判断する

本試験が近づき、「全部間に合っていない」と感じているなら、残り時間の中で守る範囲を先に決めます。

行政書士試験の直前期に、全範囲をやり直さず守る範囲を決める

教材や通信講座を選べず迷っている

教材選びで最初に見るのは、人気順位ではありません。

今の学習で何が止まり、どんな機能を補う必要があるのかを確認します。

必要な機能が決まった後で、具体的な教材や講座を比較します。

行政書士教材を、不足する学習機能から選ぶ

判断を変えてよい条件

今のやり方に不安が出たからといって、すぐに変更する必要はありません。

変更を検討するのは、少なくとも次のことを説明できるときです。

  1. 何が起きているかを具体的に観測できている
  2. どの学習工程が原因か仮説を置ける
  3. 何を維持し、何だけを変更するか決められる
  4. 変更後に何を見れば効果を判断できるか決まっている

この4つがあるなら、変更して試せます。

最初から正しいと確信する必要はありません。

検証できる形で変更することが重要です。

判断を変えない方がよい状態

逆に、次の状態なら一度止まります。

  • 一回失敗しただけで方法そのものを疑っている
  • 他人の勉強法を見て急に不安になった
  • 新しい教材の方がよく見える
  • 何を改善したいのか説明できない
  • 複数のものを同時に変えようとしている
  • 変更後に何を見るか決めていない

この状態で変更すると、「不安だったから変えた」以上の記録が残りません。

そして次に不安が出たとき、また別の方法を探すことになります。

変更する理由が言えないなら、原則として今の主線を維持します。

何を直せばよいか分からないなら、失敗パターンから探す

判断軸は、直す場所がある程度見えているときに使いやすいものです。

そもそも自分がどこで崩れているか分からないなら、先に原因を具体化してください。

科目配分、計画、情報収集、問題演習、模試、不合格、受験当日など、具体的な失敗から現在地を探せます。

行政書士試験の失敗パターンから、今起きている問題を探す

さらにその前の「なぜ努力しているのに結果へ変わらないのか」から整理したい場合は、判断が崩れる構造と立て直す順番へ戻ってください。

判断軸の記事をすべて見る

このページでは、迷いやすい判断場面から代表的な記事だけを案内しています。

個別の判断軸まで確認したい場合は、判断軸カテゴリの全件一覧を利用してください。

ただし、判断軸をたくさん集める必要はありません。

今迷っている一件について、維持する条件と変更する条件を決めれば十分です。

観測する。

原因を分ける。

残すものと変えるものを決める。

実行する。

そして、もう一度結果を見る。

迷ったら、この順番へ戻ってください。

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