行政書士試験に落ちた。
しかも、全く勉強していなかったわけではない。
勉強期間は9ヶ月。
問題集は11冊。
毎日勉強していた。
それでも結果は110点。
当時の私は、本気でこう思っていた。
「もっと良い教材が必要なんだ」と。
でも、違った。
問題は教材ではない。
問題は、“教材の選び方”だった。
そして今振り返ると、
教材選びを狂わせていた原因は、たった4つしかない。
なぜ教材選びで失敗するのか

行政書士試験に限らず、受験生は不安になる。
- 本当にこの教材でいいのか
- もっと分かりやすい本があるのではないか
- 他の人は何を使っているのか
すると、人は「勉強」ではなく、
“教材探し”を始める。
そして厄介なのは、
教材を探している時間も、
本人の中では「努力」に含まれていることだ。
だから止まれない。
判断ミス①:「分かりやすさ」で選んでいた

これはかなり危険だった。
当時の私は、
- 図が多い
- 説明が丁寧
- 初心者向け
という理由で教材を選んでいた。
でも、行政書士試験は“理解した気”では受からない。
本当に必要なのは、
「試験で点が取れるか」
だった。
分かりやすい教材は、入口としては優秀。
でも、そこで止まると、
- 読むだけになる
- 理解して満足する
- アウトプット不足になる
結果、点にならない。
判断ミス②:「みんな使ってる」で選んでいた

これはSNS時代ほど危険。
ランキング、レビュー、合格体験記。
見るほど不安になる。
すると、
「みんなが使ってるなら安心」
という思考になる。
でも、ここに落とし穴がある。
他人に合う教材と、
自分に合う教材は違う。
さらに言えば、
“合う教材”より“繰り返せる教材”の方が重要だった。
当時の私は、
- 評判
- 知名度
- 口コミ
で選び続けていた。
つまり、
判断を他人に委ねていた。
判断ミス③:「不安」を解消するために買っていた

これが一番多い。
行政書士試験は範囲が広い。
勉強していると、
「これ知らない」
「ここ弱い」
「この分野不安」
無限に出てくる。
そのたびに教材を増やした。
でも今なら分かる。
あれは勉強熱心だったのではない。
不安を買い物で埋めていただけだった。
教材が増えると安心する。
でも実際は逆。
- 復習回数が減る
- 軸がブレる
- 優先順位が崩れる
結果、積み上がらない。
判断ミス④:「全部理解しよう」としていた
行政書士試験は300点満点。
合格点は180点。
でも当時の私は、300点を目指していた。
だから、
- 難問
- 細かい論点
- 出題頻度の低い知識
に大量の時間を使った。
その結果、
本来取るべき問題を落とした。
今ならはっきり分かる。
行政書士試験は、
「全部できる人」が受かる試験ではない。
「捨てる判断ができる人」が受かる試験だ。
教材が増える人に共通すること

今まで多くの受験生を見てきた。
そして気づいた。
教材が増える人には共通点がある。
それは、
“判断基準がない”こと。
だから、
- レビューを見る
- ランキングを見る
- SNSを見る
- おすすめを見る
見るたびに揺れる。
そして気づけば、
勉強しているのに積み上がっていない。
本当に必要だったもの

当時の私に必要だったもの。
それは、
最強教材でも、
裏技でも、
暗記法でもなかった。
必要だったのは、
「何を捨てるか決める基準」だった。
つまり、
何をやるかではなく、
何をやらないか を決める判断軸。
教材選びで迷っている人へ
もし今、
- 教材が増え続けている
- 勉強法を探し続けている
- 他人のおすすめが気になる
- 不安になると買ってしまう
なら、一度止まった方がいい。
問題は教材ではない。
判断がズレ始めている。
そして怖いのは、
ズレている人ほど、頑張っていることだ。
だから止まれない。
このブログで伝えたいこと

このブログでは、
「おすすめ教材」を押しつけたいわけではない。
むしろ逆だ。
やりたいのは、
“教材を選べる状態”を作ること。
そのために、
- なぜ人は教材を増やすのか
- なぜ判断がブレるのか
- なぜ努力が積み上がらないのか
を構造的に整理していく。
次に読むべき記事
【Case001】110点不合格の構造
なぜ9ヶ月勉強しても届かなかったのか
勉強しているのに伸びない人へ
あなたの「判断のズレ」を診断する
優先順位が崩れる人の特徴
「その場対応」が積み上がりを壊す理由
最後に
教材は重要。
でも、本当に差がつくのは教材そのものではない。
“何を選び、何を捨てるか”だ。
当時の私は、教材を増やしながら安心していた。
でも実際は逆だった。
増えていたのは知識ではない。
“判断の迷い”だった。