行政書士試験の基礎知識が怖い人へ|足切り不安で崩れる構造

行政書士試験の基礎知識が怖い人へ|足切り不安で崩れる構造

行政書士試験の基礎知識が怖い。

これは、考えすぎではありません。

基礎知識には独立した合格基準があります。

行政書士試験では、基礎知識科目で満点の40%以上を取ることが合格条件の一つです。

行政法や民法で点を取っていても、基礎知識の基準を下回れば合格条件を満たせません。

だから、基礎知識を警戒すること自体は正しい。

しかし、ここから判断を間違えることがあります。

  • 知らない一般知識を見るたびに勉強範囲を増やす
  • ニュースや時事情報を追う時間を増やす
  • 基礎知識の教材を追加する
  • 文章理解まで後回しにして知識収集へ走る
  • 行政法・民法の時間を削る

こうなると、足切りを避けるための対策が、試験全体の得点源を壊し始めます。

この記事で伝えたいことは一つです。

基礎知識への不安は、学習範囲を増やして解消しないでください。

やるべきことはすでに決まっています。

  1. 文章理解を継続する
  2. 行政書士関連法令を基本教材で固める
  3. 情報通信・個人情報保護を比較して覚える
  4. 一般知識は深追いしない
  5. 基礎知識の危険が下がったら行政法・民法へ戻る

具体的な勉強方法は、行政書士試験の基礎知識の勉強法|足切りを避ける分野別対策と時間配分で整理しています。

この記事では、そのルートが分かっているのに、なぜ不安から外れてしまうのかを扱います。

基礎知識が怖くなるのは、範囲と基準が同時に見えにくいから

基礎知識が怖くなりやすい理由は、単に「苦手科目だから」ではありません。

二つの条件が重なっています。

  • 独立した合格基準がある
  • 一般知識を含み、学習範囲の終わりが見えにくい

行政法であれば、行政手続法、行政不服審査法、行政事件訴訟法など、学ぶ対象を比較的整理できます。

ところが一般知識では、知らない話題が次々に出てきます。

すると、

まだ知らないことがある=足切りの危険が残っている

と感じやすくなります。

ここが罠です。

一般知識に知らないことが残っている状態は、学習不足の証拠ではありません。

そもそも、すべてを知るところまで学習範囲を広げることが現実的ではないからです。

足切り対策と、未知の知識をなくすことを同じ目標にしないでください。

足切り不安から崩れる5段階

基礎知識で崩れるときは、だいたい次の順番で進みます。

1.知らない問題を見る

過去問や模試で、自分がまったく知らない一般知識の問題が出ます。

一問だけなら、そのまま流せるかもしれません。

しかし数問続くと、

「こんなに知らなくて大丈夫なのか」

と不安になります。

2.知らない範囲を埋めようとする

次に、不安を減らすために知識を追加します。

  • 知らなかった用語を全部調べる
  • 時事問題集を買う
  • ニュースを見る
  • 政治・経済・社会の資料を読む

一つ一つの行動には理由があります。

しかし、一般知識には終点がありません。

追加した範囲の外から、また知らない問題が出てきます。

3.安心できないので、さらに増やす

勉強したのに、まだ知らないことがある。

すると、

「まだ足りない」

と判断します。

教材や情報を増やしたことで不安が消えるどころか、知らない範囲がさらに見えるようになります。

不安をなくすことを停止条件にすると、基礎知識対策は終わりません。

4.行政法・民法が押し出される

勉強時間には上限があります。

基礎知識へ使う時間を増やせば、どこかが減ります。

その対象になりやすいのが、行政法や民法の反復です。

「行政法はある程度できているから、今日は基礎知識をやろう」

これが一度なら問題ありません。

しかし、それが何週間も続けば、主戦場との接触が薄くなります。

5.足切り対策が、全体得点を下げる

最初の目的は「基礎知識で落ちないこと」でした。

ところが最後には、基礎知識を守るために行政法・民法を削り、試験全体の得点経路を弱くしています。

これが基礎知識不安による判断崩壊です。

実際にこの状態へ進んでいる場合は、Case005|基礎知識対策を増やしすぎて主戦場を削るケースも確認してください。

不安になったときに増やすのは「範囲」ではない

では、基礎知識の点数が危ないときはどうするのか。

ここも言い切ります。

学習範囲を広げる前に、標準ルートの中で落としている場所を直してください。

見る順番は次です。

  1. 文章理解で落としていないか
  2. 行政書士関連法令の基本を落としていないか
  3. 情報通信・個人情報保護で用語を混同していないか
  4. 基本教材に載っている一般知識を落としていないか

まずここを直します。

それでも知らない一般知識が残るのは当然です。

そこを全部埋めようとしないでください。

具体的な分野別対策は、基礎知識の勉強法正本へ戻れば確認できます。

文章理解を後回しにして、一般知識へ逃げない

足切りが怖くなると、「もっと知識を増やさなければ」と考えがちです。

しかし、その前に確認してほしいのが文章理解です。

文章理解を、

「国語だから仕方がない」

「センスがないから取れない」

と後回しにしながら、一般知識の範囲だけを広げるのはおすすめしません。

このブログでは、文章理解は継続して練習する科目として扱います。

接続詞、指示語、前後関係、段落の役割など、本文中の根拠から選択肢を判断する練習ができるからです。

不確実な一般知識を増やす前に、繰り返せる文章理解を放置していないか確認してください。

基礎知識には「最低運用」と「投入上限」を両方持つ

基礎知識は、ゼロにしてもいけません。

だから最低運用を持ちます。

一方で、無制限に増やしてもいけません。

だから投入上限も持ちます。

最低運用|基礎知識との接触を切らない

基礎知識は定期的に触れてください。

文章理解を解く。

行政書士関連法令を確認する。

情報通信・個人情報保護の誤答を直す。

この線は切りません。

基礎知識を数週間まったくやらず、直前になって足切り不安が爆発する状態を避けるためです。

投入上限|不安を理由に増やし続けない

一方、基礎知識が悪かったからといって、毎日の学習時間を際限なく増やしません。

追加するなら、対象を限定してください。

今週は文章理解の読み違いだけを修正する。

あるいは、

情報通信で繰り返している用語混同だけを直す。

これで構いません。

「足切りが怖いから基礎知識全体を増やす」はやめてください。

行政法・民法を削らないことをルールにする

基礎知識の不安が強くなったときほど、行政法・民法との最低接触を守ってください。

ここも、その日の気分で決めない方がいいです。

基礎知識を重点化する週でも、行政法・民法をゼロにしない。

これをルールにします。

行政法・民法は、一度できるようになったら永久に維持される科目ではありません。

過去問を解き、忘れた知識へ戻り、判断を再現する反復が必要です。

基礎知識の怖さからこの反復を止めないでください。

行政法・民法をなぜ主戦場として扱うのかは、行政書士試験の科目別優先順位で整理しています。

基礎知識への追加投入は「改善したら終了」する

不安対策でもう一つ重要なのが、終わる条件です。

「基礎知識に自信がついたら終わる」ではありません。

「知らない問題がなくなったら終わる」でもありません。

終わりません。

重点的に直した失点原因が改善したら、追加投入を終了してください。

例えば、

  • 文章理解で本文の根拠を説明できるようになった
  • 行政書士関連法令の基本問題を判断できるようになった
  • 情報通信・個人情報保護で繰り返していた混同が減った
  • 基礎知識全体で基準を大きく割る状態から抜けた

なら、その重点対策はいったん終了です。

まだ知らない一般知識が残っていても構いません。

行政法・民法へ戻ります。

基礎知識が不安なときにやってはいけないこと

  • 知らない一般知識をすべて調べる
  • 時事情報を無制限に追う
  • 基礎知識の教材を次々に増やす
  • 文章理解をセンスの問題として捨てる
  • 基礎知識が不安という理由だけで行政法・民法を止める
  • 基礎知識への追加対策をいつまでも続ける
  • 不安が消えることを勉強終了条件にする

特に最後が重要です。

試験前の不安を完全になくすことは、学習計画の目標にしません。

不安が残っていても、必要な対策をしているなら次へ進みます。

不安ではなく3つの条件で基礎知識を管理する

基礎知識が怖くなったら、感覚ではなく次の3つだけ確認してください。

確認項目判断
最低運用文章理解・行政書士関連法令・情報通信等へ継続して触れているか
投入上限基礎知識を増やすために行政法・民法を押し出していないか
停止条件重点的に直した失点原因が改善したら追加対策を終了できているか

この3つが守れているなら、知らない一般知識を見つけたからといって学習方針を変更しません。

そのまま標準ルートを続けてください。

基礎知識の足切り不安についてよくある質問

基礎知識が怖くて仕方ありません。もっと時間を増やすべきですか?

不安の強さだけを理由に増やさないでください。

問題演習で基準を下回る危険があるなら、文章理解、行政書士関連法令、情報通信・個人情報保護など、具体的な失点箇所へ一時的に時間を追加します。

改善したら終了して、行政法・民法へ戻ります。

知らない一般知識が多いのですが大丈夫ですか?

知らない一般知識が残っていることだけで、学習不足とは判断しません。

基本教材と問題演習で扱った範囲を落とさず、一般知識は深追いしないのがこのブログの方針です。

ニュースをもっと見た方が安心できます

安心するためにニュースを増やすのはおすすめしません。

行政書士試験対策として必要な時間かどうかで判断してください。

ニュースを見るほど行政法・民法の反復が減っているなら、止めるべきです。

文章理解が苦手なので一般知識で補いたいです

文章理解を最初から捨てないでください。

このブログでは、接続詞・指示語・前後関係など、本文の根拠を取る練習を継続することを勧めます。

基礎知識の具体的な勉強法はどうすればいいですか?

この記事では不安による判断崩壊だけを扱っています。

具体的な順番は、基礎知識の勉強法・分野別対策で確認してください。

まとめ|基礎知識が怖くても、やることは増やさない

行政書士試験の基礎知識には独立した合格基準があります。

だから、足切りを警戒するのは正しい。

しかし、怖いからといって学習範囲を増やし続けないでください。

やることは決まっています。

  1. 文章理解を継続する
  2. 行政書士関連法令を基本教材で固める
  3. 情報通信・個人情報保護の混同を比較して直す
  4. 一般知識は深追いしない
  5. 基礎知識を定期的に確認する
  6. 危険があれば弱点だけ追加対策する
  7. 改善したら行政法・民法へ戻る

基礎知識への不安をなくすことが目的ではありません。

不安が残っていても、合格条件を守る運用を続けられる状態を作ることが目的です。

すでに基礎知識へ時間を使いすぎている場合は、Case005|基礎知識対策を増やしすぎたケースで、主戦場へ戻るところまで確認してください。

この状態を能力や性格だけの問題にせず、次に何を維持・変更するかへ戻す必要があります。行政書士試験の勉強で迷わない判断軸から、今決めるべきことを確認してください。

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