
行政書士事務所の開業手続きに追われて
一番忘れやすいことがあります。
お金の管理をどうするかを
行政書士を開業したら考えないといけません。
行政書士事務所の開業当初は依頼もありませんし、
お金の収支にも目を向けることは、ほとんどないでしょう。
しかし、行政書士として食べていくためにどうするか、
書籍を買ったり、セミナーに出たりするとお金がかかります。
開業からしばらくして行政書士業務を行えるようになると、
今度はお客様からお金をいただくようになります。
その時に困るのがお金の管理です。
私も行政書士事務所を開業するときは、
自宅兼事務所にしましたが、そうなると、
個人の家計と、行政書士事務所のお金が違うという認識が薄くなります。
お金を支払うのも、受け取るのも同じ財布でやっていると、
どのタイミングで事務所からお金の出入りがあったのか、
分からなくなってしまうんです。
行政書士の開業準備をするときから、事務所用の財布を作りましょう。
行政書士事務所と個人のお金は分けて管理する
行政書士事務所の開業準備をするときから、
個人の財布と事務所の財布は分けてしまいましょう。
最初の開業準備のときは、自分のお金を使う必要がありますが、
意識的に事務所と個人のお金を分けることをクセにしましょう。
一番いい方法は行政書士用の銀行口座とクレジットカードを作ってしまうことです。
なぜ、個人と行政書士事務所のお金を分けるのか。
収益が出てから考えることになるのですが、
どのタイミングで収支があったのかを把握していないと、
パッと銀行口座の通帳を見たときに、赤字か黒字か判断がつきません。
個人のお金と、
行政書士事務所のお金を一緒に管理すると、
知らず知らずのうちに、
行政書士事務所に必要なお金まで使ってしまい、
行政書士の活動に必要なお金が残っていない。
という事態になってしまいます。
仕事で稼いだお金をどれだけ事務所の運営に回すのか。
これがはっきりしていないと最悪廃業だってあり得るのです。
開業後はクレジットカードで経費を管理するのがおすすめ
意外と忘れがちなことが、
事務所用のクレジットカードの作成です。
行政書士として開業する前に作ることがおすすめです。
会社員から個人事業主になると信用がなくなります。
開業当初では、クレジットカードを作ることもできなくなってしまうのです。
会社員を辞める前に、行政書士事務所用のクレジットカードを1枚作っておくべきです。
なぜ、開業前に、
行政書士事務所用のクレジットカードを作るのか。
それはお金の流れを簡単に把握するためです。
開業当初と言っても、
備品を添えろえたり書籍を購入したりします。
その時にクレジットカードで購入しておくと後々経費計上が楽になるのです。
行政書士用の銀行口座も開設して連携させましょう。
開業当初は手間がかかると思うかもしれませんが、
行政書士として収益が出始めると、分けておいてよかったと思えます。
開業前に行政書士事務所用のクレジットカードを作るメリット
会社員を辞めて行政書士として活動すると、
クレジットカードの審査に通りません。
もちろんそれなりに稼いでいる場合は別ですが、
開業当初はそれほど利益もありませんから、
想像以上に審査に通りにくいことを実感します。
会社員を辞める前に必ずクレジットカードを作って、
専用の銀行口座を開設しておきましょう。
経費を後から明細で細かく確認できる
クレジットカードを使用する目的は経費の見える化です。
現金で管理するのも一つの手ですが、
ポイント還元もあるクレジットカードを使う方がお得です。
月ごとの明細を見たときに、
行政書士事務所にどれだけ費用がかかっているのか、
パッと見たときにわかるようになることもメリットです。
1ヶ月だけでは分かりませんが、月日を重ねるごとに、
無駄な出費はないか考える機会にもなります。
これが、個人のクレジットカードと一緒にしてしまうと、
開業してから行政書士事務所にどれだけお金を使ったのか、
一目見ただけでは分からなくなってしまいます。
お金の流れを確認するためにも、
開業前から事務所専用のクレジットカードを作りましょう。
お金の動きが目に見えてわかるので確定申告時に帳簿をつけるのが楽
3月の確定申告の時に影響するのですが、
経費を計上するときは会計帳簿に記帳する必要があります。
帳簿に記帳するときは、
いつ、どんな支出があったのかを書くようになります。
クレジットカード明細表にすべて記載されているので、
あとから確定申告用に帳簿を作るときも作業が楽になります。
もし、個人のクレジットカード一枚で管理していたら、
私生活で支払った金額もすべて帳簿に計上しなければいけなくなります。
非常に手間のかかる作業です。
しかも、銀行口座も一つで管理していると、
個人の収支と行政書士事務所の収支が本当に分からなくなります。
行政書士として開業したら経営者です。
事務所のお金の流れを把握していないのは論外ですので、
後々困らないように、事務所用にクレジットカードと銀行口座を作りましょう。
行政書士の実務経験ありの私がおすすめするクレジットカード
「クレジットカードを作るのはわかったけど、どれが良いの?」
基本的には何でも構いません。
ただ、諸経費を抑えることと、今後の支払いを考えると、
いくつか注意しておきたいポイントがあります。
私がおすすめするクレジットカードは、
「三井住友カード(NL)」です。
このカードは開業直後でも審査に通りやすいのです。
年会費が無料のクレジットカードを選ぶ
クレジットカードを作る上で外せないのが、
年会費が無料だということ。
開業当初はできるだけ経費を抑えたい。
そのためには、年会費が無料という点は外せません。
「三井住友カード(NL)」は、
年会費が無料のわりに、付帯されている特典がお得です。
コンビニや飲食店など、
普段使うお店が提携先なら還元率は5%。
海外旅行傷害保険:最大2,000万円。
盗難補償ありというのも安心できます。
申込んでからクレジットカードが届くまで1週間ぐらいというのも魅力的です。
開業してしばらくの間は、
三井住友カード(NL)で充分です。
私も、行政書士事務所を開業していた時は
三井住友カード(NL)と、保険のため、楽天カードを作って2枚持ちをしていました。
楽天カードもおすすめおすすめカードの1つです。
楽天カードは、年会費が無料で、
ポイント還元率が高くなる取り組みも定期的あります。
今「楽天カード」を使っている人も2枚目発行がすぐできるのでおすすめできます。
ただ、行政書士事務所で稼げるようになってから、
年会費のかかるクレジットカードに乗り換えるのもありです。
年会費は経費に計上することができます。
なにより、
年会費があるクレジットカードの方が補償が手厚い。
行政書士として軌道に乗った後に考えるべきことなので、
最初に持つ一枚は年会費無料のクレジットカードにしましょう。
クレジットカードのブランドは「VISA」がおすすめ
クレジットカードには国際ブランドがあります。
「VISA」「Mastercard]「JCB」
「American Express」「Diners Club」
5大国際ブラントと言われるブランドがあります。
これはクレジットカードで決済するときに重要になります。
日本で活動する分には「VISA」が良いです。
「JCB」もいいのですが、決済できない店舗があるので、
一番世界的にも普及している「VISA」をおすすめします。
「三井住友カード(NL)」は、
「VISA」「Mastercard]の2つを選べます。
「Mastercard」も日本でだいぶ普及してきましたが、
決済できないお店もあるので、「VISA」を選択した方が無難です。
ちなみに私が持っていた2枚目の「楽天カード」は、
「VISA」「Mastercard」「JCB」の3つから選べます。
もし、今後2枚持ちを検討するなら、
国際ブランドは分散させた方が良いかもしれません。
ただ、私は国際ブランドを何種類も分けておいたおかげで、
恩恵を受けられた、ということがないので、
「VISA」で問題ないと思います。
実際2枚とも「VISA」でした。
開業前に個人名義でクレジットカードを作って大丈夫
「行政書士事務所用にクレジットカードを作るなら、事務所名が良いの?」
クレジットカード会社とお金のやり取りをするのは、
事務所の代表者という考え方なので、個人名義で問題ありません。
ただ、何度も言いますが、クレジットカードを作ったら、
引落とし先の銀行口座も行政書士事務所専用にすること。
クレジットカードで経費を見える化しているのに、
通帳から損益が分からないのは意味がありませんからね。
行政書士事務所を開業した後はお金の管理にも目を光らせよう
開業当初は、
お金の管理と言っても、いまいちピンときません。
しかし、行政書士の仕事が軌道に乗ってくると、
「あぁ、最初に個人と事務所のお金を分けておけばよかった」
と思うようになります。
事務所の収支が本当に分かりづらくなってしまうんです。
「開業して間もないから、まだ必要ない」
と思っても、いつ必要になるか分かりません。
年会費無料のクレジットカードなら費用も掛かりませんし、
銀行口座を新しく解説するのだって無料です。失うものは何もありません。
初めてのクレジットカードなら、
「三井住友カード(NL)」をおすすめします。
≫「三井住友カード(NL)」公式サイトからの申込みはこちらから
楽天カードも念のため持っておこうかと考えている人は、
≫「楽天カード」公式ホームページから申し込みましょう。
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